総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

詩誌時評
No.036 馬場あき子×俵万智「新春対談 百人一首のおもしろさ」(「角川短歌」 2017年01月号)

No.036 馬場あき子×俵万智「新春対談 百人一首のおもしろさ」・・・

     新年号には馬場あき子さんと俵万智さんの対談「新春対談 百人一首のおもしろさ」が掲載されています。司会は日本文学研究者で文芸評論家の島内景二さんです。新年にふさわしい対談ですね。馬場さんと俵さ […]
No.068 角川源義、角川春樹(「月刊俳句界」 2016年10月号)

No.068 角川源義、角川春樹(「月刊俳句界」 2016年10月・・・

     十月号の特集は「源義と春樹~角川源義と春樹 受け継がれる魂と修羅の歌」である。春樹氏は俳句界の版元である文学の森から何冊か本を出しておられるが、正直言ってなんとも批評しにくい特集である。源義 […]
No.067 角川俳句 2016年12月号

No.067 角川俳句 2016年12月号

     少し前から月刊俳句界に加えKADOKAWA俳句の時評も始めたのだが、どうも書きにくい。どんなメディアも一長一短があり、理想とするメディア像は作家や読者ごとにまちまちである。ただある作家や作風 […]
No.035 角川短歌 2016年12月号

No.035 角川短歌 2016年12月号

     先月号は第62回角川短歌賞発表号でしたが今月号には受賞第一作30首が掲載されています。やっぱり佐佐木定綱さんはいい作家だなと思いました。ひと言でいうと書きぶりに無理がない。もちろん作品を書く […]
No.066 月刊俳句界 2016年09月号

No.066 月刊俳句界 2016年09月号

     九月号では「さらば「萬緑」!~中村草田男と「萬緑」の軌跡」が組まれている。中村草田男が昭和二十一年(一九四六年)に創刊した結社誌「萬緑」が、平成二十九年(二〇一七年)三月をもって七十二年の長 […]
No.065 角川俳句 2016年11月号

No.065 角川俳句 2016年11月号

     十一月号は第62回角川俳句賞の発表号だ。選考経過にかなり詳しい応募者のデータが掲載されていて面白かった。応募総数は七四八篇(人)で、男性四四二名(五九パーセント)、女性三〇三名(四一パーセン […]
No.034 角川短歌 2016年11月号

No.034 角川短歌 2016年11月号

     十一月号は第62回角川短歌賞の発表号で佐佐木定綱さんが受賞なさいました。定綱さんは前回の第61回角川短歌賞で次席受賞でしたね。次席受賞といっても数多くの若手歌人の中で実力を認められたのは確か […]
No.064 角川俳句 2016年10月号

No.064 角川俳句 2016年10月号

     十月号では大特集「「病牀六尺」の豊穣――半径1メートルの世界を詠む」が組まれている。といっても正岡子規の特集というわけではない。子規は「病牀六尺、これが我世界である」「しかも此(この)六尺の […]
No.063 角川俳句 2016年09月号

No.063 角川俳句 2016年09月号

     だいぶ「月刊俳句界」を取り上げてきたので、ここいらで「角川俳句」も句誌時評に入れることにします。「角川俳句」と書いたが正式名は「俳句」で、それではわかりにくいので「角川俳句」とか「KADOK […]
No.033 角川短歌 2016年10月号

No.033 角川短歌 2016年10月号

     十月号では「短歌のヒューモア」が特集されていてそういえば短歌にはあまり笑いがないなと思いました。もちろん幕末には短歌と同じ五七五七七の狂歌が大流行したわけですが今では短歌とは別ジャンルとして […]
No.032 角川短歌 2016年09月号

No.032 角川短歌 2016年09月号

     九月号では柏崎驍二(かしわざき ぎょうじ)さんの追悼特集が組まれています。柏崎さんは昭和十六年(一九四一年)岩手県生まれで国語教師の仕事をしながら歌を読み続けられました。平成二十八年(二〇一 […]
No.031 角川短歌 2016年08月号

No.031 角川短歌 2016年08月号

     八月号では「特集 戦後71年 うたびとの証言」が組まれています。終戦の日を契機に戦争特集を組むのは歌誌と句誌くらいかもしれません。小説は基本的に現世の男と女と金と家族と友人がテーマですから戦 […]
No.062 月刊俳句界 2016年08月号

No.062 月刊俳句界 2016年08月号

     八月号に掲載されていた『無言館館主インタビュー 窪島誠一郎 戦没画学生が愛した日常と純粋な空間』を読んで、ちょっと泣きそうになってしまった。戦争の惨劇に涙腺が緩んだわけではない。芸術を愛した […]
No.030 角川短歌 2016年07月号

No.030 角川短歌 2016年07月号

     七月号の特集は「30年目のサラダ記念日」です。これは実に面白い特集です。対外的に言えば俵万智さんの知名度はあらゆる歌人を凌ぎます。日本人で知らない人は少ないと言っていいほど彼女は有名です。で […]
No.061 月刊俳句界 2016年07月号

No.061 月刊俳句界 2016年07月号

     七月号では「阿久悠の世界」の特集が組まれている。知らなかったのだが、阿久悠さんは明治大学の卒業生で、明大の中に阿久悠記念館が開設されているそうだ。記念館にはヒット曲のアルバムジャケットや自筆 […]
No.029 角川短歌 2016年06月号

No.029 角川短歌 2016年06月号

     短歌や俳句の世界には高齢の創作者が多いです。歌壇・俳壇の頂点に立つ作家はもちろんのこと新人・中堅作家の年齢層も高い。会社を定年退職してから短歌・俳句でも始めようかという人がたくさんいらっしゃ […]
No.060 月刊俳句界 2016年06月号

No.060 月刊俳句界 2016年06月号

     六月号では『小説が描いた時代、俳句が描いた時代』の特集が組まれている。編集部のリードに「文学は実に時代の影響を受けやすい。(中略)その時代を代表する小説と俳句を並べてみると、その時代を生きた […]
No.028 角川短歌 2016年05月号

No.028 角川短歌 2016年05月号

     文学になぜジャンルがあるのかは真剣に考えてみた方がいいテーマでしょうね。作家はだいたい青春期くらいまでにあるジャンルに魅了されます。もちろん石川啄木のように新体詩(自由詩)から始まり小説家を […]
No.059 月刊俳句界 2016年05月号

No.059 月刊俳句界 2016年05月号

     俳句界はずっと俳句とカラー写真を組み合わせたページを掲載しているが、五月号では本格的に「フォト俳句を楽しむ」という特集が組まれている。中でも写真家の浅井愼平氏のインタビューが面白かった。浅井 […]
No.027 角川短歌 2016年04月号

No.027 角川短歌 2016年04月号

     四月号の歌壇時評・阿波野巧也さんの「『砂丘律』を中心に仕事と日常のことを考えてみた」を読んで馬場あき子さんを筆頭とする長老歌人たちが手こずっているのはこれですかと思ってしまいました。阿波野さ […]
No.058 月刊俳句界 2016年05月号

No.058 月刊俳句界 2016年05月号

     春で四月号ということもあって、『桜に魅せられた俳人、歌人』という特集が組まれている。編集部のリード文には「日本の詩歌と世界の詩歌との大きな違いは何か? それは日本には〝桜の詩人〟が多いことで […]
No.026 角川短歌 2016年03月号

No.026 角川短歌 2016年03月号

     先月号から「対談 31文字の扉――詩歌句の未来を語る」が始まっていて四月号は馬場あき子さんと宇多喜代子さんです。宇多さんは昭和十年(一九三五年)生まれの俳人で桂信子さん主宰の「草苑」に参加さ […]
歌誌について

歌誌について

     歌壇も俳壇と同様に結社中心です。ただ俳壇とは異なり現在では結社所属歌人と無所属歌人は数だけ見れば拮抗し始めています。俳壇でも同様の現象が起こっていますが俳壇は恐らく今のまま結社中心であり続け […]
No.057 月刊俳句界 2016年03月号

No.057 月刊俳句界 2016年03月号

     『魅惑の俳人』で久保田万太郎の特集が組まれている。万太郎は明治二十二年(一八八九年)東京雷門生まれで、昭和三十八年(一九六三年)に満七十四歳(万太郎の意識では数え年の七十五歳だったろう)で没 […]
句誌について

句誌について

     俳句の世界は結社が基本である。結社主宰者――昔ながらの言い方をすると俳句宗匠がいて、その下にピラミッド型に弟子たちがいる。結社は結社誌を持つのが普通なので、その編集人などが高弟ということにな […]
No.025 角川短歌 2016年02月号

No.025 角川短歌 2016年02月号

     二月号の巻頭カラーグラビアは『31文字の扉――詩歌句の未来を語る 対談&競詠 岡井隆×平田俊子』です。岡井さんは角川短歌で「詩の点滅」を連載しておられて毎号必ず読んでいるのですがこれまで取り […]
No.056 月刊俳句界 2016年02月号

No.056 月刊俳句界 2016年02月号

     誰でも気になる俳人はいるもので、雑誌などで茨木和生さんの俳句が掲載されていると読むようにしている。茨木さんは昭和十四年(一九三九年)生まれで大阪市立大学文学部を卒業後、古文の先生を長く勤めら […]
No.024 角川短歌 2016年01月号

No.024 角川短歌 2016年01月号

     新年号ということもあって角川短歌では「新春62歌人大競詠」の作品とエッセイ特集が組まれています。充実した特集でしたがやはりまず「特別座談会 短歌における「人間」とは何か」を取り上げることにし […]
No.055 月刊俳句界 2016年01月号

No.055 月刊俳句界 2016年01月号

     新年号では飯田蛇笏(だこつ)と龍太親子の大特集が組まれている。龍太のご子息で、山梨で蛇笏・龍太が暮らした江戸末期築の居宅・山廬(さんろ)に今も住み、その維持管理に当たっておられる飯田秀實氏が […]
No.023 角川短歌 2015年12月号

No.023 角川短歌 2015年12月号

     十二月号では「結社特集 師を持つということ」が組まれていて坂井修一、江戸雪、黒瀬珂瀾(くろせ からん)さんが「不合理を楽しむ」という鼎談をなさっています。坂井修一さんは馬場あき子さんの結社「 […]
No.054 月刊俳句界 2015年12月号

No.054 月刊俳句界 2015年12月号

     十二月号では文学の森代表取締役で「俳句界」編集発行人兼総務の姜祺東(カン キドン)氏と、「俳句α(アルファ)」編集長で「炎環」主宰の石寒太(いし かんた)さんが、「結社の未来、総合誌の未来」 […]
No.014 現代詩手帖 2016年9月号

No.014 現代詩手帖 2016年9月号

     たいへんお久しぶりでございますっ。りょんでございますっ。よもやお忘れではないでしょー。詩を知らない詩誌評者、知らんのは俳句短歌にもおよぶんでございますですがね、そっちのほーが多少マトモなもん […]
No.022 角川短歌 2015年11月号

No.022 角川短歌 2015年11月号

     「角川短歌」十一月号は第61回角川短歌賞発表号です。このところ毎年新人賞の発表が楽しみです。優れた新人が多く短歌界が活況を呈している証拠です。ただ新人賞の決定システムはメディアや文学ジャンル […]
No.053 月刊俳句界 2015年11月号

No.053 月刊俳句界 2015年11月号

     「月刊俳句界」十一月号の魅惑の俳人は桂信子である。桂信子のお弟子さんで「草樹」会員代表の宇多喜代子氏は、「それまで私は石井露月を師と仰ぐところでやっていたので、桂先生のモダンな俳句にびっくり […]
No.021 角川短歌 2015年10月号

No.021 角川短歌 2015年10月号

     「角川短歌」十月号の特集は「写生がすべて」です。相子智恵さんは「正岡子規が洋画家・中村不折との交流によって絵画から取り入れた写生の概念は、短歌では斎藤茂吉に、俳句では高浜虚子に引き継がれた」 […]
No.052 月刊俳句界 2015年10月号

No.052 月刊俳句界 2015年10月号

     「月刊俳句界」十月号の特集は「小説を味わう 俳句を味わう」で、太宰治『桜桃』、夢野久作『きのこ会議』、小泉八雲『停車場にて』の三本の小説が再録されている。小説の最後には「桜桃忌」、「茸」、「 […]
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