総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

詩誌時評
No.029 角川短歌 2016年06月号

No.029 角川短歌 2016年06月号

     短歌や俳句の世界には高齢の創作者が多いです。歌壇・俳壇の頂点に立つ作家はもちろんのこと新人・中堅作家の年齢層も高い。会社を定年退職してから短歌・俳句でも始めようかという人がたくさんいらっしゃ […]
No.060 月刊俳句界 2016年06月号

No.060 月刊俳句界 2016年06月号

     六月号では『小説が描いた時代、俳句が描いた時代』の特集が組まれている。編集部のリードに「文学は実に時代の影響を受けやすい。(中略)その時代を代表する小説と俳句を並べてみると、その時代を生きた […]
No.028 角川短歌 2016年05月号

No.028 角川短歌 2016年05月号

     文学になぜジャンルがあるのかは真剣に考えてみた方がいいテーマでしょうね。作家はだいたい青春期くらいまでにあるジャンルに魅了されます。もちろん石川啄木のように新体詩(自由詩)から始まり小説家を […]
No.059 月刊俳句界 2016年05月号

No.059 月刊俳句界 2016年05月号

     俳句界はずっと俳句とカラー写真を組み合わせたページを掲載しているが、五月号では本格的に「フォト俳句を楽しむ」という特集が組まれている。中でも写真家の浅井愼平氏のインタビューが面白かった。浅井 […]
No.027 角川短歌 2016年04月号

No.027 角川短歌 2016年04月号

     四月号の歌壇時評・阿波野巧也さんの「『砂丘律』を中心に仕事と日常のことを考えてみた」を読んで馬場あき子さんを筆頭とする長老歌人たちが手こずっているのはこれですかと思ってしまいました。阿波野さ […]
No.058 月刊俳句界 2016年05月号

No.058 月刊俳句界 2016年05月号

     春で四月号ということもあって、『桜に魅せられた俳人、歌人』という特集が組まれている。編集部のリード文には「日本の詩歌と世界の詩歌との大きな違いは何か? それは日本には〝桜の詩人〟が多いことで […]
No.026 角川短歌 2016年03月号

No.026 角川短歌 2016年03月号

     先月号から「対談 31文字の扉――詩歌句の未来を語る」が始まっていて四月号は馬場あき子さんと宇多喜代子さんです。宇多さんは昭和十年(一九三五年)生まれの俳人で桂信子さん主宰の「草苑」に参加さ […]
歌誌について

歌誌について

     歌壇も俳壇と同様に結社中心です。ただ俳壇とは異なり現在では結社所属歌人と無所属歌人は数だけ見れば拮抗し始めています。俳壇でも同様の現象が起こっていますが俳壇は恐らく今のまま結社中心であり続け […]
No.057 月刊俳句界 2016年03月号

No.057 月刊俳句界 2016年03月号

     『魅惑の俳人』で久保田万太郎の特集が組まれている。万太郎は明治二十二年(一八八九年)東京雷門生まれで、昭和三十八年(一九六三年)に満七十四歳(万太郎の意識では数え年の七十五歳だったろう)で没 […]
句誌について

句誌について

     俳句の世界は結社が基本である。結社主宰者――昔ながらの言い方をすると俳句宗匠がいて、その下にピラミッド型に弟子たちがいる。結社は結社誌を持つのが普通なので、その編集人などが高弟ということにな […]
No.025 角川短歌 2016年02月号

No.025 角川短歌 2016年02月号

     二月号の巻頭カラーグラビアは『31文字の扉――詩歌句の未来を語る 対談&競詠 岡井隆×平田俊子』です。岡井さんは角川短歌で「詩の点滅」を連載しておられて毎号必ず読んでいるのですがこれまで取り […]
No.056 月刊俳句界 2016年02月号

No.056 月刊俳句界 2016年02月号

     誰でも気になる俳人はいるもので、雑誌などで茨木和生さんの俳句が掲載されていると読むようにしている。茨木さんは昭和十四年(一九三九年)生まれで大阪市立大学文学部を卒業後、古文の先生を長く勤めら […]
No.024 角川短歌 2016年01月号

No.024 角川短歌 2016年01月号

     新年号ということもあって角川短歌では「新春62歌人大競詠」の作品とエッセイ特集が組まれています。充実した特集でしたがやはりまず「特別座談会 短歌における「人間」とは何か」を取り上げることにし […]
No.055 月刊俳句界 2016年01月号

No.055 月刊俳句界 2016年01月号

     新年号では飯田蛇笏(だこつ)と龍太親子の大特集が組まれている。龍太のご子息で、山梨で蛇笏・龍太が暮らした江戸末期築の居宅・山廬(さんろ)に今も住み、その維持管理に当たっておられる飯田秀實氏が […]
No.023 角川短歌 2015年12月号

No.023 角川短歌 2015年12月号

     十二月号では「結社特集 師を持つということ」が組まれていて坂井修一、江戸雪、黒瀬珂瀾(くろせ からん)さんが「不合理を楽しむ」という鼎談をなさっています。坂井修一さんは馬場あき子さんの結社「 […]
No.054 月刊俳句界 2015年12月号

No.054 月刊俳句界 2015年12月号

     十二月号では文学の森代表取締役で「俳句界」編集発行人兼総務の姜祺東(カン キドン)氏と、「俳句α(アルファ)」編集長で「炎環」主宰の石寒太(いし かんた)さんが、「結社の未来、総合誌の未来」 […]
No.014 現代詩手帖 2016年9月号

No.014 現代詩手帖 2016年9月号

     たいへんお久しぶりでございますっ。りょんでございますっ。よもやお忘れではないでしょー。詩を知らない詩誌評者、知らんのは俳句短歌にもおよぶんでございますですがね、そっちのほーが多少マトモなもん […]
No.022 角川短歌 2015年11月号

No.022 角川短歌 2015年11月号

     「角川短歌」十一月号は第61回角川短歌賞発表号です。このところ毎年新人賞の発表が楽しみです。優れた新人が多く短歌界が活況を呈している証拠です。ただ新人賞の決定システムはメディアや文学ジャンル […]
No.053 月刊俳句界 2015年11月号

No.053 月刊俳句界 2015年11月号

     「月刊俳句界」十一月号の魅惑の俳人は桂信子である。桂信子のお弟子さんで「草樹」会員代表の宇多喜代子氏は、「それまで私は石井露月を師と仰ぐところでやっていたので、桂先生のモダンな俳句にびっくり […]
No.021 角川短歌 2015年10月号

No.021 角川短歌 2015年10月号

     「角川短歌」十月号の特集は「写生がすべて」です。相子智恵さんは「正岡子規が洋画家・中村不折との交流によって絵画から取り入れた写生の概念は、短歌では斎藤茂吉に、俳句では高浜虚子に引き継がれた」 […]
No.052 月刊俳句界 2015年10月号

No.052 月刊俳句界 2015年10月号

     「月刊俳句界」十月号の特集は「小説を味わう 俳句を味わう」で、太宰治『桜桃』、夢野久作『きのこ会議』、小泉八雲『停車場にて』の三本の小説が再録されている。小説の最後には「桜桃忌」、「茸」、「 […]
No.020 角川短歌 2015年09月号

No.020 角川短歌 2015年09月号

     「角川短歌」九月号の特集は「「私」をどう歌うか」です。以前同誌二月号の特別企画「私性論議ふたたび」を取り上げたことがあります。第五十七回短歌研究新人賞を受賞した石井僚一さんの『父親のような雨 […]
No.051 月刊俳句界 2015年09月号

No.051 月刊俳句界 2015年09月号

     「俳句界」九月号の「魅惑の俳人」は本宮哲郎である。昭和五年(一九三〇年)新潟県小池村(現・燕市)に生まれ、平成二十五年(二〇一三年)に八十三歳で没した。俳歴は長く、十八歳の時に結社誌「雲母」 […]
No.050 月刊俳句界 2015年08月号

No.050 月刊俳句界 2015年08月号

     「月刊俳句界」八月号の特集は「漱石と龍之介~文人俳句の頂点」である。俳句はちょっと奇妙な世界で、多くの宗匠たちは自らの結社に一人でも多くの人間(門弟・結社員)を集めたいためか、〝俳句は誰にで […]
No.019 角川短歌 2015年08月号

No.019 角川短歌 2015年08月号

     「角川短歌」八月号では「保存版 大特集 没後五年 河野裕子の魅力 全歌集解説」が組まれています。河野裕子さんは昭和二十一年(一九四六年)生まれで平成二十二年(二〇一〇年)に六十四歳でお亡くな […]
No.049 月刊俳句界 2015年07月号

No.049 月刊俳句界 2015年07月号

     「月刊俳句界」七月号の特集は「俳句再入門~実はわかっていない俳句のこと」である。編集部の特集前書きには「知人に誘われたから、あるいは、カルチャーに通いはじめて、俳句を始めた人は多い。初学の頃 […]
No.018 角川短歌 2015年07月号

No.018 角川短歌 2015年07月号

     「角川短歌」六月号では特集「若山牧水生誕130年 今こそ牧水――「あくがれ」の心を求めて」が組まれています。近代短歌で一般読者に人気なのは与謝野晶子、石川啄木、若山牧水、北原白秋らの「明星」 […]
No.048 月刊俳句界 2015年06月号

No.048 月刊俳句界 2015年06月号

     今月号には「特集 一目でわかる!芭蕉一門とその後」が組まれている。前回句誌には散文が多い、あるいは句誌では作者や作品を紹介し、顕彰する散文が目立つという意味のことを書いた。もしかするとそれも […]
No.017 角川短歌 2015年06月号

No.017 角川短歌 2015年06月号

     「角川短歌」六月号では「第49回釈迢空(しゃくちょうくう)賞選考委員選評」「短歌賞を考える-第49回 釈迢空賞「該当作なし」を受けて」が組まれています。釈迢空は言うまでもなく民俗学・国文学者 […]
No.047 月刊俳句界 2015年05月号

No.047 月刊俳句界 2015年05月号

     「月刊俳句界」に限らないが、他の俳句商業誌を読んでも結社・同人誌を読んでいても、句誌は散文が多いなと思う。昭和三十、四十年代頃は雑誌の数も少なく活版印刷費用も高かったから、特に結社誌などには […]
No.016 角川短歌 2015年05月号

No.016 角川短歌 2015年05月号

     「角川短歌」五月号の特集は「第61回角川短歌賞〆切直前 連作を極める」です。角川短歌賞の応募規定には「未発表短歌50首」とあるだけで連作とは書かれていませんがこの特集から編集部が期待している […]
No.046 月刊俳句界 2015年04月号

No.046 月刊俳句界 2015年04月号

     「月刊俳句界」四月号では磯貝碧蹄館(へきていかん)の特集が組まれていて、これが面白かった。碧蹄館は大正十三年(一九二四年)に東京巣鴨で生まれた。晩年まで巣鴨で暮らしたようだ。平成二十五年(二 […]
No.015 角川短歌 2015年04月号

No.015 角川短歌 2015年04月号

     「角川短歌」四月号では「次代を担う20代歌人の歌」が特集されています。現代といっても二〇〇〇年紀を超えたあたりからですがどのジャンルでも十代二十代でデビューする(デビューできる)創作者が減っ […]
No.014 角川短歌 2015年03月号

No.014 角川短歌 2015年03月号

     前回石井僚一さんの『父親のような雨に打たれて』を巡る短歌虚構論争を取り上げましたが今号の角川短歌では特集「記録としての短歌」が組まれています。サブタイトルは「結婚・出産・介護・別れ-日常を歌 […]
No.013 角川短歌 2015年02月号(後編)

No.013 角川短歌 2015年02月号(後編)

     石井さんは「(『父親のような雨に打たれて』が)話題になったことで短歌がすごくおもしろくなった」と発言しておられます。それはそのとおりですが石井さんは受動的に授与される賞を受賞したわけではあり […]
No.012 角川短歌 2015年02月号(前編)

No.012 角川短歌 2015年02月号(前編)

     角川短歌二月号は短歌の世界のリベラリズムを堪能できる号でした。正直に言えば商業文芸誌や同人誌(結社誌)を読んでいて面白いと思うことはめったにないのですが今号は特別でした。まず歌壇のリベラリズ […]
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