総合文学ウェブ情報誌 文学金魚

私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。 金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。

金魚屋プレス日本版代表 齋藤都

『偏態パズル』(第93回)

『偏態パズル』(第93回)

偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]
No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(1)/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(2)

No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(1)/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(2)

「詩人と呼ばれる人たちに憧れている。こんなに憧れているにもかかわらず、僕は生まれてこのかた「詩人」にお会いできた試しがない。・・・いつか誰かが、詩人たちの胸ビレ的何かを見つけてくれるその日まで、僕は書き続けることにする」 […]
神違え(第06回)

神違え(第06回)

「天の岩戸が開いた」。マンションの隣り、または上階の人々が権力と偉大さの幻想と重なり合い、暗黒の陰謀が重層化する。ご近所から世間へ、そして巨悪の足元へと、無意義の波はひたひたと押し寄せ、現実を歪めてゆく…。詩人にしてスト […]
『家を看取る日』(第19回)

『家を看取る日』(第19回)

その家は今から90年以上も前、大阪の外れに建てられた。以来、曾祖父から祖父、父へと代々受け継がれてきたのだが……39歳になった四代目の僕は、東京で新たな家庭を築いている。伝統のバトンを繋ぐべきか、アンカーとして家を看取る […]
『ツルツルちゃん 2』(第12回)

『ツルツルちゃん 2』(第12回)

イケメンチンドン屋の、その名も池王子珍太郎がパラシュート使って空から俺の学校に転校してきた。クラスのアイドル兎実さんは秒殺でイケチンに夢中。俺の幼なじみの未来もイケチンに夢中、なのか? そんでイケチンの好みの女の子は?  […]
『好色』(第11回 最終回)

『好色』(第11回 最終回)

ファンタジーやSFとしての時代小説ではなく歴史小説を!。森鴎外『寿阿弥の手紙』で語られた、徳川御三家の一つ水戸家の御用達菓子商人・真志屋の物語が始まる。 詩人にして詩論から小説、俳句・短歌、美術批評に至るまで、あらゆる評 […]
『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第10回)

『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第10回)

ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリ […]
『証拠物件』(第04回)

『証拠物件』(第04回)

コウタは大学三年生で、幼なじみのシュンジと〝本部〟に溜まって目的もなく毎日を過ごしている。本部は安アパートの一室。仲間のために部屋を借りたのは二年先輩のボスだ。高校生時代からコウタとシュンジはボスに憧れてきた。その怜悧さ […]
第06回 塔/径/恋

第06回 塔/径/恋

「僕が泣くのは痛みのためでなく / たった一人で生まれたため / 今まさに  その意味を理解したため」 「僕」は観念として世界に対峙する。孤独から滲む透明な抒情──。「僕」とは切り取られた世界そのものでもある。画像によっ […]
『ゆめのかよひじ』(第06回)

『ゆめのかよひじ』(第06回)

おとうさんがいなくなった。あたしにはその理由がわからない。おかあさんは仕事で疲れて不機嫌で、おにいちゃんは毎日テレビばかり見て過ごしている。あたしがおとうさんに会えるのは夢の中でだけ。でも夢の中には〝やみ〟がひそんでいる […]
お菓子な殺意(第01回)

お菓子な殺意(第01回)

パティシエを目指していた彩子は、ある罪を犯した怖れから逃げ隠れして暮らしている。行き着いた先は、人気が陰りをみせた歌手・カオルの付き人の仕事。だが不運はつきまとい、ついに運命の大事件へと…。詩人・小原眞紀子の原案が甘やか […]
『わたしたちの小説作法』三浦俊彦&遠藤徹

『わたしたちの小説作法』三浦俊彦&遠藤徹

第1回 文学金魚大学校セミナー ① 三浦俊彦&遠藤徹 三浦俊彦:昭和34年(1959年)長野県生まれ。都立立川高等学校卒業後、東京大学文学部美学芸術学科を卒業。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学講座)教授。美学・ […]
デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について

デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について

Interview:スワーダ・アル・ムダファーラ インタビュー スワーダ・アル・ムダファーラ:東京都立川市出身。高校卒業後、日本で職場結婚し娘をもうけるが離婚。カルチャースクールを開いていた一九七九年に日本主催の文化交流 […]
『再開発騒ぎ』(第06回 最終回)

『再開発騒ぎ』(第06回 最終回)

この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろ […]
第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について

第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について

Interview:山田隆道インタビュー 山田隆道:昭和51年(1976年)大阪府吹田市生まれ。清風南海高等学校、早稲田大学教育学部教育学科卒。大学時代から放送作家として活動し始め、現在は小説家・エッセイイストとして知ら […]
第03回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第03回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

    第03回 金魚屋新人賞 応募要項 主催・金魚屋プレス日本版    金魚屋新人賞の目的は、新たな文学のヴィジョンを持ち、作品によって文学の世界を変えてゆける優れた作家を一人でも多く世に […]
新しい詩を書くために(後編)

新しい詩を書くために(後編)

Interview:新倉俊一インタビュー(2/2) 新倉俊一:昭和5年(1930年)神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒、明治学院大学大学院修了、ミネソタ大学大学院修了。明治学院大学で長く教鞭を執り文学部長を勤める。エズラ・ […]
文学とセクシュアリティ-現代に読む源氏物語(第042回 最終回)

文学とセクシュアリティ-現代に読む源氏物語(第042回 最終回)

     ついにこの連載も最終回を迎えました。源氏物語を繙きつつ、それが古い文学としてでなく、私たちの感性で読む現代小説として捉えられる可能性を探ってきました。では、なぜそれが必要なのか。   […]
日本文化の底流を流れるもの(後編)

日本文化の底流を流れるもの(後編)

Interview:馬場あき子インタビュー(2/2) 馬場あき子:昭和3年(1928年)東京都生まれ。日本女子高等学院(現・昭和女子大学)卒。少女時代から短歌に興味を持ち、歌誌「まひる野」に参加して窪田章一郞に師事。昭和 […]
第2回 金魚屋新人賞発表

第2回 金魚屋新人賞発表

   第2回 金魚屋新人賞(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞)を以下の通り発表します。受賞者には記念品と副賞を授けるとともに受賞作は順次、文学金魚に掲載いたします。   ■ 辻原登奨励小説賞 ■ 寅間 […]
モンスター文学を求めて(下編)

モンスター文学を求めて(下編)

Interview:三浦俊彦×遠藤徹 対談(2/2) 三浦俊彦:昭和34年(1959年)長野県生まれ。都立立川高等学校卒業後、東京大学文学部美学芸術学科を卒業。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学講座)教授。美学・ […]
『切れ端に書く』(第11回)最終回

『切れ端に書く』(第11回)最終回

僕は書く、ひたすら書き続ける、小説ではなく物語を、仕事や国、言語や学校と呼ばれる大きな街の外で。「旅費もパンも持たないヒッチハイカー」のように、圧倒的で絶対的な文章を追い求めて。そして「完成図の予想できないジグソーパズル […]
No.006 安井浩司 永田耕衣を語る

No.006 安井浩司 永田耕衣を語る

Interview:安井浩司 安井浩司:昭和11年(1936年)秋田県生まれ、能代高校卒。高校生の時、青森高校の寺山修司、京武久美編集の10代の俳句同人誌「牧羊神」に参加。昭和34年(1959年)、永田耕衣主宰の結社誌「 […]
『故郷-エル・ポアル-』(第10回・最終回)

『故郷-エル・ポアル-』(第10回・最終回)

子供の頃、帰国しようとしない父親の身代わりのように母親といっしょに夏を過ごしたスペインの田舎町、エル・ポアル。けだるいシエスタの、まどろみに包まれたような父親の故郷。僕はエル・ポアルに、父の、そして自分のものでもある故郷 […]
光を当て、輝かせること(後編)

光を当て、輝かせること(後編)

Interview:宇野亞喜良(2/2) 宇野亞喜良:昭和九年(一九三四年)愛知県名古屋市に生まれる。父親は室内装飾家で母親は喫茶店「白薔薇」を営んでいた。名古屋市立西陵高等学校図案科を卒業後、カルピス食品工業株式会社に […]
ほぼありのままの荒木経惟(下編)

ほぼありのままの荒木経惟(下編)

Interview:荒木経惟(3/3) 荒木経惟:昭和五年(一九四〇年)東京市下谷区(現・台東区)三ノ輪に生まれる。父・長太郎は「にんべんや履物店」を営む下駄職人。母は上州(群馬県)の人。東京都上野高等学校、千葉大学工学 […]
文学金魚新人賞受賞記念特別鼎談

文学金魚新人賞受賞記念特別鼎談

コワーキングスペース茅場町 Co-Edo協賛 文学金魚新人賞受賞記念特別鼎談 大野露井/三澤楓/小松剛生         テキスト形式でもお読みいただけます。左のボタンをクリックし […]
『教室のアトピー』(第01回)

『教室のアトピー』(第01回)

閉ざされた学校の、教室の中ではびこるイジメ。俺もそれに淫靡な形で荷担してしまう一人だ。先生も、同級生たちも、誰もが見て見ぬふりをしているから。社会の大きな流れと同じで、誰も止められないから。それによって教室の秩序が保たれ […]
戦後を貫く脚本家の視線(後編)

戦後を貫く脚本家の視線(後編)

Interview:山田太一(2/2) 山田太一:昭和九年(一九三四年)、東京浅草五区に生まれる。両親は大衆食堂を経営していた。小学三年生の時に縁故疎開で神奈川県湯河原町に転居。小田原高校を経て早稲田大学教育学部国語学科 […]
芸術作品としてのポツダム宣言─レディメイド文学の提唱─

芸術作品としてのポツダム宣言─レディメイド文学の提唱─

Interview:三浦俊彦 三浦俊彦:昭和34年(1959年)長野県生まれ。都立立川高等学校卒業後、東京大学文学部美学芸術学科を卒業。和洋女子大学教授。美学・哲学の研究者で小説家。代表作に『M色のS景』、『この部屋に友 […]
伝統と現代(前編)

伝統と現代(前編)

Interview:観世銕之丞(1/2) 観世銕之丞: 昭和三十一年(一九五六年)、八世観世銕之亟静雪[静夫](人間国宝)の長男として東京に生まれる。本名・観世暁夫(あけお)。伯父の観世寿夫と父に師事。三十五年(五九年) […]
辻原登 小説文学を語る(前編)

辻原登 小説文学を語る(前編)

Interview:辻原登(1/2) 辻原登: 昭和二十年(一九四五年)、和歌山県印南町に生まれる。十代の頃から小説を書き始め、平成二年(一九九〇年)、『村の名前』で芥川賞を受賞。その後『翔べ麒麟』で読売文学賞、『遊動亭 […]
果てしない演技への旅 (前編)

果てしない演技への旅 (前編)

Interview:市原悦子(1/2) 市原悦子: 女優・声優。高校時代に演劇部に所属し、卒業後、俳優座養成所に入所。昭和32年(1957年)に俳優座に入団し、『りこうなお嫁さん』で舞台デビュー。同年、新劇新人推賞受賞。 […]
DiVaから日本語の詩(うた)が聞こえてくる-谷川賢作、DiVa新譜を語る

DiVaから日本語の詩(うた)が聞こえてくる-谷川賢作、DiVa新譜を語る

Interview:谷川賢作 谷川賢作: 昭和35年(1960年)、俊太郎と大久保知子の間に生まれる。玉川学園高等部卒業後、音楽家として活動し始める。映画『鹿鳴館』(昭和61年[1986年])で作曲家デビュー。平成8年( […]
詩と音楽への旅 (前篇)

詩と音楽への旅 (前篇)

Interview:谷川俊太郎&谷川賢作(1/2) 谷川俊太郎: 昭和6年(1931年)、哲学者で文芸評論家の徹三と母多喜子の間に生まれる。昭和27年(1952年)に処女詩集『二十億光年の孤独』で詩壇デビューする。抒情詩 […]
第4回 逸脱路線図(上)

第4回 逸脱路線図(上)

桜井はパソコン販売会社の債権管理部で働いている。営業部からの配置換えで、いわば左遷だ。今日も彼は債権の取り立てに出かけていく。暴力と性欲を押し殺して生きる普通のサラリーマンとして。日常の狂気に取り憑かれたごくありふれた社 […]
音楽と絵画への旅 (前篇)

音楽と絵画への旅 (前篇)

Interview:ミッキー&ミニー吉野(1/2) ミッキー吉野: 1951年神奈川県横浜市生まれ。4歳でピアノを習い始め、10代から横浜本牧近辺の米軍キャンプなどで演奏を始める。17歳の時にゴールデン・カップスに加入し […]
【特別インタビュー】生誕100年 寺田政明展

【特別インタビュー】生誕100年 寺田政明展

特別インタビュー:寺田農 俳優、声優・ナレーター、エッセイイスト、東海大学特任教授。1942年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。 洋画家・寺田政明の長男として東京の旧池袋モンパルナス芸術家村に生まれ、早稲田大学中退 […]
ケルトへの旅 (前篇)

ケルトへの旅 (前篇)

Interview:鶴岡真弓(1/2) 美術文明史家。多摩美術大学芸術学科教授・芸術人類学研究所所長。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジに留学。処女作『ケルト/装飾的思考』で、わが国に […]
第1回 失脚したワタル・ヒトラー

第1回 失脚したワタル・ヒトラー

星野ワタルはヨシエと離婚したあと、家を出ていくと言いながらグズグズと居座り、ヨシエの再婚相手の薄井とその子供の美夏と暮らしている。愛とも未練とも違うヨシエへの想い。あっさりとワタルの存在を受け入れる薄井と美夏。かつて夫婦 […]
世界を書き尽くすための旅(前篇)

世界を書き尽くすための旅(前篇)

Interview:夢枕獏(1/2) 日本を代表するベストセラー作家。一九五一年、神奈川県小田原市生まれ。七七年、筒井康隆氏が主宰する同人誌『ネオ・ヌル』にタイポグラフィック作品『カエルの死』を発表。『奇想天外』八月号に […]
川を読む (前篇)

川を読む (前篇)

Interview:野田知佑(1/2) 作家、カヌーイスト。1938年熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文科卒業。 「川遊びカヌー」を提唱する、日本におけるツーリング・カヌーの草分け的存在。国内をはじめ、海外のユーコン川、 […]
『贋物師―フェイク・マスター』(第01回)

『贋物師―フェイク・マスター』(第01回)

骨董に興味を持ち始めた私は、西麻布にある小さな骨董屋の店主と知り合いになる。店主が持っている勾玉の噂を聞きつけて買いに来た客との会話を、聞くともなく聞いていた私は、「一種の預かり」だから売れないという店主の言葉に興味を抱 […]
『多摩川左岸』(第01回)

『多摩川左岸』(第01回)

二十八歳の貴志は、多摩川に近い私鉄沿線の古ぼけたアパートで、二十五歳の由美と同棲していた。不眠症で悩む貴志がまれに訪れる眠りに身体を委ねていた土曜日の朝に、由美が「お買い物いってくるからね」と言い残して出かけたまま、交通 […]
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第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項

第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募・・・

    第04回 金魚屋新人賞 応募要項 主催・金魚屋プレス日本版    金魚屋新人賞の目的は、新たな文学のヴィジョンを持ち、作品によって文学の世界を変えてゆける優れた作家を一人でも多く世に […]
No.056 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(後編)

No.056 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(後編)

原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし 於・神奈川県立近代美術館 会期=2016/04/08~05/15 (埼玉県立美術館、神奈川県立近代美術館、岡山県立美術館、島根県立石見美術館を巡回) 入館料=1200円(一般) カタ […]
No.055 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(前編)

No.055 原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし(前編)

原田直次郎展 西洋画は益々奨励すべし 於・神奈川県立近代美術館 会期=2016/04/08~05/15 (埼玉県立美術館、神奈川県立近代美術館、岡山県立美術館、島根県立石見美術館を巡回) 入館料=1200円(一般) カタ […]
『偏態パズル』(第93回)

『偏態パズル』(第93回)

偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]
No.134 侠飯〜おとこめし〜

No.134 侠飯〜おとこめし〜

侠飯〜おとこめし〜 テレビ東京 金曜 0:12~      テレビ東京の十八番、B級グルメ情報番組である。今回は設定がちょっと凝っていて、ダメ男な大学生がヤクザの抗争に巻き込まれ、彼をかばった任侠の一 […]
No.033 ビョーク『Gling-Glo』

No.033 ビョーク『Gling-Glo』

     亡くなった父は患っている間、応接間のソファによく横になっていた。そこが一番広くて明るく、大きなテレビがあったからだ。絵を描くとき以外、テレビはたいてい点いていたが、いつも興味深く観ていたわけ […]
No.133 好きな人がいること

No.133 好きな人がいること

好きな人がいること フジテレビ 月曜 21:00~      いわゆる月9という枠だろう。しかしこの月9という言葉も、最近は聞かなくなった。曜日や時間帯でカテゴライズしたり、差別化したりするのは制作者 […]
第03回 男はラクダに乗って

第03回 男はラクダに乗って

『アラビアのロレンス』スチール(1962年 イギリス映画) 監督 デヴィッド・リーン 主演 ピーター・オトゥール      砂漠は死の世界である。文明の及ばぬ空白、都市と都市とのあいだにぽっかり空いた […]
No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(1)/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(2)

No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース・・・

「詩人と呼ばれる人たちに憧れている。こんなに憧れているにもかかわらず、僕は生まれてこのかた「詩人」にお会いできた試しがない。・・・いつか誰かが、詩人たちの胸ビレ的何かを見つけてくれるその日まで、僕は書き続けることにする」 […]
神違え(第06回)

神違え(第06回)

「天の岩戸が開いた」。マンションの隣り、または上階の人々が権力と偉大さの幻想と重なり合い、暗黒の陰謀が重層化する。ご近所から世間へ、そして巨悪の足元へと、無意義の波はひたひたと押し寄せ、現実を歪めてゆく…。詩人にしてスト […]
『家を看取る日』(第19回)

『家を看取る日』(第19回)

その家は今から90年以上も前、大阪の外れに建てられた。以来、曾祖父から祖父、父へと代々受け継がれてきたのだが……39歳になった四代目の僕は、東京で新たな家庭を築いている。伝統のバトンを繋ぐべきか、アンカーとして家を看取る […]
『ツルツルちゃん 2』(第12回)

『ツルツルちゃん 2』(第12回)

イケメンチンドン屋の、その名も池王子珍太郎がパラシュート使って空から俺の学校に転校してきた。クラスのアイドル兎実さんは秒殺でイケチンに夢中。俺の幼なじみの未来もイケチンに夢中、なのか? そんでイケチンの好みの女の子は?  […]
No.055 斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)

No.055 斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)

斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん) テレビ東京系列 月~金曜日 朝7:05~(おはスタ) 毎週日曜 深夜1:35~      『斉木楠雄のΨ難』は、週刊少年ジャンプで連載中の麻生周一さんのギャグ […]
No.025 シュルレアリスムの正統後継者―朝吹亮二評論集『アンドレ・ブルトンの詩的世界』(後編)

No.025 シュルレアリスムの正統後継者―朝吹亮二評論集『アンド・・・

書名:『アンドレ・ブルトンの詩的世界』 発行:慶應義塾大学法学研究会 発売:慶應義塾大学出版会株式会社 初版発行:2015年10月30日 定価:4,900円(税別)      アンドレ・ブルトンとフィ […]
No.024 シュルレアリスムの正統後継者―朝吹亮二評論集『アンドレ・ブルトンの詩的世界』(前編)

No.024 シュルレアリスムの正統後継者―朝吹亮二評論集『アンド・・・

書名:『アンドレ・ブルトンの詩的世界』 発行:慶應義塾大学法学研究会 発売:慶應義塾大学出版会株式会社 初版発行:2015年10月30日 定価:4,900円(税別)      朝吹亮二の『アンドレ・ブ […]
No.132 時をかける少女

No.132 時をかける少女

No.132 時をかける少女 時をかける少女 日本テレビ 土曜 21:00~      あの『時をかける少女』である。何度目の映像化だろう。古典中の古典となったといってもよい本作だが、そのたびに新しい […]
『偏態パズル』(第92回)

『偏態パズル』(第92回)

偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]
『偏態パズル』(第92回)

『偏態パズル』(第92回)

偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]
No.131 そして、誰もいなくなった

No.131 そして、誰もいなくなった

そして、誰もいなくなった 日本テレビ 日曜 22:30~      藤原竜也主演ということで、観たいと思った向きは多いと思う。当代若手の実力派だし、他のキャスティングも素晴らしい。と、利いたふうなこと […]
No.023 インサイドアウト―馬場あき子インタビュー集『穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈 寂しさが歌の源だから』

No.023 インサイドアウト―馬場あき子インタビュー集『穂村弘が・・・

書名:『穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈 寂しさが歌の源だから』 発行:角川文化振興財団 発売:株式会社KADOKAWA 初版発行:2016年6月25日 定価:1,800円(税別)      『寂しさ […]
No.031 文學界 2015年11月号

No.031 文學界 2015年11月号

     基本的に現実世界を描く小説で、男と女と金と家族が大きな主題になるのは当然である。乱暴な言い方をすれば、この三つの主題の描き方(処理方法)に作家の思想が表れる。短歌や俳句には型があり、それを無 […]
No.130 家売るオンナ

No.130 家売るオンナ

家売るオンナ 日本テレビ 水曜 22:00~      高い数字だそうである。確かに、なんとなく観ちゃう。それについて分析している文章をよく見かけるけれど、なんかちょっと違うな、という気がする。特に男 […]
『好色』(第11回 最終回)

『好色』(第11回 最終回)

ファンタジーやSFとしての時代小説ではなく歴史小説を!。森鴎外『寿阿弥の手紙』で語られた、徳川御三家の一つ水戸家の御用達菓子商人・真志屋の物語が始まる。 詩人にして詩論から小説、俳句・短歌、美術批評に至るまで、あらゆる評 […]
No.032 ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング(London Calling)』

No.032 ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング(London ・・・

     今にも発火しそう、というバンドのイメージを実態以上に喧伝する結果となったジャケット――演奏中、客との遠すぎる距離に苛立ったポール・シムノンが、ベースを床に叩きつけんと振りかぶっている姿。 & […]
『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第10回)

『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第10回)

ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリ […]
No.054 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠(後編)

No.054 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠(後編)

生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠 於・東京国立博物館 会期=2016/03/23~05/15 入館料=1600円(一般) カタログ=2500円     黒田清輝作『朝妝』 カンヴァス、油彩  […]
No.053 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠 (前編)

No.053 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠 (前編)

生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠 於・東京国立博物館 会期=2016/03/23~05/15 入館料=1600円(一般) カタログ=2500円     黒田清輝作『湖畔』 カンヴァス、油彩  […]
『証拠物件』(第04回)

『証拠物件』(第04回)

コウタは大学三年生で、幼なじみのシュンジと〝本部〟に溜まって目的もなく毎日を過ごしている。本部は安アパートの一室。仲間のために部屋を借りたのは二年先輩のボスだ。高校生時代からコウタとシュンジはボスに憧れてきた。その怜悧さ […]
第06回 塔/径/恋

第06回 塔/径/恋

「僕が泣くのは痛みのためでなく / たった一人で生まれたため / 今まさに  その意味を理解したため」 「僕」は観念として世界に対峙する。孤独から滲む透明な抒情──。「僕」とは切り取られた世界そのものでもある。画像によっ […]
『ツルツルちゃん 2』(第11回)

『ツルツルちゃん 2』(第11回)

イケメンチンドン屋の、その名も池王子珍太郎がパラシュート使って空から俺の学校に転校してきた。クラスのアイドル兎実さんは秒殺でイケチンに夢中。俺の幼なじみの未来もイケチンに夢中、なのか? そんでイケチンの好みの女の子は?  […]
『ツルツルちゃん 2』(第11回)

『ツルツルちゃん 2』(第11回)

イケメンチンドン屋の、その名も池王子珍太郎がパラシュート使って空から俺の学校に転校してきた。クラスのアイドル兎実さんは秒殺でイケチンに夢中。俺の幼なじみの未来もイケチンに夢中、なのか? そんでイケチンの好みの女の子は?  […]
『ゆめのかよひじ』(第06回)

『ゆめのかよひじ』(第06回)

おとうさんがいなくなった。あたしにはその理由がわからない。おかあさんは仕事で疲れて不機嫌で、おにいちゃんは毎日テレビばかり見て過ごしている。あたしがおとうさんに会えるのは夢の中でだけ。でも夢の中には〝やみ〟がひそんでいる […]
No.129 叡古教授の事件簿

No.129 叡古教授の事件簿

叡古教授の事件簿 テレビ朝日 2016年5月21日 土曜 21:00~      なぜ藤木直人なのか。観始めた瞬間から、その問いで頭がいっぱいになってしまった。藤木直人が嫌いなのではない。知的で爽やか […]
お菓子な殺意(第01回)

お菓子な殺意(第01回)

パティシエを目指していた彩子は、ある罪を犯した怖れから逃げ隠れして暮らしている。行き着いた先は、人気が陰りをみせた歌手・カオルの付き人の仕事。だが不運はつきまとい、ついに運命の大事件へと…。詩人・小原眞紀子の原案が甘やか […]
No.128 黒い樹海

No.128 黒い樹海

黒い樹海 テレビ朝日 2016年 3月13日 21:00~      二夜連続の松本清張ドラマで、田村正和主演の『地方紙を買う女』とのカップリングだが、仕上がりは対照的だった。どちらがよかったというの […]
No.015 三田文学 2016年夏号

No.015 三田文学 2016年夏号

     体制が変わってから、卒業生としては期待するものがある。以前の編集方針はまったく意味不明、今だから言うが、きれいごとに包まれた得体の知れなさ、そういう場合の常として私利私欲の匂いがした。天下の […]
『偏態パズル』(第91回)

『偏態パズル』(第91回)

偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]

Highlights

  • 『偏態パズル』(第93回)

    『偏態パズル』(第93回)

    偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]

  • No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(1)/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(2)

    No.021 タコおじさんに捧ぐ/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(1)/ハリー・ポッターの曖昧なブルース(2)

    「詩人と呼ばれる人たちに憧れている。こんなに憧れているにもかかわらず、僕は生まれてこのかた「詩人」にお会いできた試しがない。・・・いつか誰かが、詩人たちの胸ビレ的何かを見つけてくれるその日まで、僕は書き続けることにする」 […]

  • 神違え(第06回)

    神違え(第06回)

    「天の岩戸が開いた」。マンションの隣り、または上階の人々が権力と偉大さの幻想と重なり合い、暗黒の陰謀が重層化する。ご近所から世間へ、そして巨悪の足元へと、無意義の波はひたひたと押し寄せ、現実を歪めてゆく…。詩人にしてスト […]

  • 『家を看取る日』(第19回)

    『家を看取る日』(第19回)

    その家は今から90年以上も前、大阪の外れに建てられた。以来、曾祖父から祖父、父へと代々受け継がれてきたのだが……39歳になった四代目の僕は、東京で新たな家庭を築いている。伝統のバトンを繋ぐべきか、アンカーとして家を看取る […]

  • 『ツルツルちゃん 2』(第12回)

    『ツルツルちゃん 2』(第12回)

    イケメンチンドン屋の、その名も池王子珍太郎がパラシュート使って空から俺の学校に転校してきた。クラスのアイドル兎実さんは秒殺でイケチンに夢中。俺の幼なじみの未来もイケチンに夢中、なのか? そんでイケチンの好みの女の子は?  […]

  • 『偏態パズル』(第92回)

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    偏った態度なのか、はたまた単なる変態か(笑)。男と女の性別も、恋愛も、セックスも、人間が排出するアノ匂いと音と光景で語られ、ひしめき合い、混じり合うアレに人間の存在は分解され、混沌の中からパズルのように何かが生み出される […]

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  • 『偏態パズル』(第93回)

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  • No.022 われらは終わりの始まりの時代にいるが、時代精神は軽い―新倉俊一詩集『転生』

    No.022 われらは終わりの始まりの時代にいるが、時代精神は軽い―新倉俊一詩集『転生』

         ここしばらく新倉俊一先生の新詩集『転生』を持ち歩いて読んでいた。一千行の長篇詩なのだがB5版変形の小さな本で、総ページ数も八十二ページと薄い。この物理的な本の小ささと軽さが心地良い。 &nb […]

  • デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について

    デプロマシーとアイデンティティ教育の必要性について

    Interview:スワーダ・アル・ムダファーラ インタビュー スワーダ・アル・ムダファーラ:東京都立川市出身。高校卒業後、日本で職場結婚し娘をもうけるが離婚。カルチャースクールを開いていた一九七九年に日本主催の文化交流 […]

  • No.021 新倉俊一詩集『王朝その他の詩篇』

    No.021 新倉俊一詩集『王朝その他の詩篇』

         詩とともに生きる、ということはどういうことか。それがテーマであると言える詩集だと思う。それはプレテクストとともに生きることでもあり、私たちが産まれ落ちた文化の中で生きることでもあり、その両方 […]

  • 第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について

    第一回『文学金魚大学校セミナー』開催記念インタビュー リード小説の意義について

    Interview:山田隆道インタビュー 山田隆道:昭和51年(1976年)大阪府吹田市生まれ。清風南海高等学校、早稲田大学教育学部教育学科卒。大学時代から放送作家として活動し始め、現在は小説家・エッセイイストとして知ら […]

  • 新しい詩を書くために(後編)

    新しい詩を書くために(後編)

    Interview:新倉俊一インタビュー(2/2) 新倉俊一:昭和5年(1930年)神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒、明治学院大学大学院修了、ミネソタ大学大学院修了。明治学院大学で長く教鞭を執り文学部長を勤める。エズラ・ […]

  • 新しい詩を書くために(前編)

    新しい詩を書くために(前編)

    Interview:新倉俊一インタビュー(1/2) 新倉俊一:昭和5年(1930年)神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒、明治学院大学大学院修了、ミネソタ大学大学院修了。明治学院大学で長く教鞭を執り文学部長を勤める。エズラ・ […]

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  • 新しい詩を書くために(前編)

    Interview:新倉俊一インタビュー(1/2) 新倉俊一:昭和5年(1930年)神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒、明治学院大学大学院修了、ミネソタ大学大学院修了。明治学院大学で長く教鞭を執り文学部長を勤める。エズラ・ […]