鶴山裕司講演会『池袋モンパルナスの画家たちの苦しみと喜びをともに』
主催・立教大学
5月24日(木曜日)午後6時30分から8時(入場無料)
立教大学1号館1203教室
文学金魚詩部門アドバイザーで、金魚屋新人賞にも協力していただいている鶴山裕司さんの講演会が開催されます。概要は以下の通りです。
■講演タイトル■
『池袋モンパルナスの画家たちの苦しみと喜びをともに』(入場無料)
■開催日時■
2018年5月24日(木曜日)午後6時30分から8時まで
(講演は1時間半で、最後の30分は質疑応答になります)
■場所■
立教大学1号館1203教室
住所:豊島区西池袋3-34-1
電話:03-3985-4641
JR | 池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分 |
地下鉄東京メトロ | 丸ノ内線/有楽町線/副都心線 池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分 |
有楽町線/副都心線 要町駅6番出口より大学正門まで徒歩約6分 | |
西武鉄道 | 西武池袋線池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分 |
西武池袋線椎名町駅北口よりマキム門まで徒歩約12分 |
■講演概要■
日本の洋画は明治維新とともに始まりましたが、池袋モンパルナスの画家たちが活躍した昭和初期までほんの60年ほどです。その間に画家たちは死に物狂いで欧米絵画を模倣しました。またモンパルナスの画家たちは戦争にも翻弄されました。彼らの仕事は混乱しているように見えますが、今日から振り返れば立派に日本独自の洋画の基礎になっています。
画家たちの苦しみ多く、しかし喜びに満ちた仕事を、彼らの代表作を鑑賞することでわたしたち自身の歴史としてご一緒にたどってみましょう。
by 鶴山裕司
■当日配付資料■
■鶴山裕司プロフィール■
1961年富山県生まれ。詩人・批評家。詩集に『東方の書』『国書』、評論集に『夏目漱石論-現代文学の創出』(近刊)。総合文学ウェブ文芸誌『文学金魚』で骨董エッセイと美術批評(筆名:山本俊則)を連載中。
池袋モンパルナスは、大正から昭和初期にかけて、現在の東京都豊島区西池袋、椎名町、千早町、長崎、南長崎、要町周辺に点在したアトリエ村(画家用のアトリエ付き貸家)の総称です。池袋モンパルナスの中心的存在は詩人の小熊秀雄で、画家では寺田政明がモンパルナスの主と呼ばれました。長期・短期滞在の違いはありますが、熊谷守一、靉光、長谷川利行、松本竣介、麻生三郎、北川民次、浜田知明、福沢一郎、吉井忠、小川原脩、林武、鶴田吾郎らもモンパルナスの住人でした。戦後にセツ・モードセミナーを開校したファッションデザイナーの長沢節、円谷プロでウルトラマンシリーズの怪獣造形を手がけた高山良策らもモンパルナスの住人です。
日本のいわゆる洋画界では、1980年代頃まで瀧口修造が中心となった前衛アートが時代の寵児でした(瀧口も少しですが池袋モンパルナスの画家たちと関わっています)。しかし近年になって、熊谷守一、寺田政明、靉光、長谷川利行、松本竣介らの評価がどんどん上がってきています。池袋モンパルナスは統一された芸術運動ではなく、多種多様な画家、芸術家が集ったアトリエ村の総称ですから、イズムや思想ではまとめきれない拡散した印象を与える芸術動向です。しかし鶴山さんのことですから、ズバリとその原理を指摘した上で、池袋モンパルナスの画家たちの芸術的成果を明らかにされることと思います。池袋モンパルナスやその画家たちに興味を持っておられる方のご来場をお待ちしております。
■鶴山裕司さんの池袋モンパルナス関連コンテンツ■
寺田農インタビュー『池袋モンパルナスへの旅』(インタビュアー・鶴山裕司)
寺田農インタビュー『生誕100年 寺田政明』(インタビュアー・鶴山裕司)
池袋モンパルナス展(美術批評)
池袋モンパルナスについて(美術批評)
生誕百年 寺田政明展(美術批評)
生誕百年 松本竣介展(美術批評)
祝!富山県立美術館開館『生命と美の物語LIFE-楽園を求めて』展(美術批評)
実験工房-戦後芸術を切り拓く(美術批評)
「具体」-ニッポンの前衛18年の軌跡
生誕100年 松田正平(美術批評)
■池袋モンパルナス公式ホームページ etc.■
■鶴山裕司詩集『国書』■
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■