高嶋秋穂 歌誌時評『短歌研究』2023年02月、03月、04月号をアップしましたぁ。短歌界は依然として活気があるわけですが、2023年04月号の時評で高嶋さんが書いておられるように、歌人はちょっとネガティブなところがありますね(笑)。若者の生活苦やネット社会の進行に対して悲観的なようです。しかし生活で苦労している若者ばかりではありませんし、ネットによる世界の改変は文学にとっても文学者にとってもチャンスです。
大局的に見て文学市場は急速に縮小しています。もちろんいつの時代でも売れっ子作家はいるわけですが、中堅・若手は以前のように文学活動をするのが難しくなっている。本や雑誌が売れなければ文学市場が縮小し、作家の稿料や印税が減るのは当たり前です。文学市場が堅調で文学メディアが泰然としてあり、座っていても原稿依頼が降ってきて本が出てそれが売れてそこそこのお金が入る時代ではなくなりつつあるということです。
電車に乗っていても雑誌や本を読んでいる人はほぼいませんよね。みんなスマホを見ている。文字以外のエンタメが充実して簡単に閲覧できる時代はこれからさらに進むでしょうから、文学の厳しい状況は今後も続くと見て間違いありません。じゃあこの厳しい時代をどう乗り切るかですね。
文学者は今までのように座ったままボーッとしているのではなく、行動を起こしてもいいと思います。要は厳しい時代を乗り切れる方策を自分で作り出せばいい。他人がなんとかしてくれると甘い期待は抱かない方がいい。変革の時代にそれに合った行動を起こせば自ずとなんとかなるんじゃないかと思います。
■No.014 高嶋秋穂 歌誌時評 細川光洋「吉井勇「ゴンドラの唄」初出の発見」(短歌研究 2022年02月号)■
■No.015 高嶋秋穂 歌誌時評 創刊90周年企画「天才を育てる雑誌「オレンヂ」(前川佐美雄主宰)凄い。」(短歌研究 2022年03月号)■
■No.016 高嶋秋穂 歌誌時評 「多角度分析対論 短歌は「持続可能」か。坂井修一vs.斉藤斎藤」(短歌研究 2023年04月号)■
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