寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第42回)をアップしましたぁ。主人公の仕事が喫茶店ということもあって、様々な人が集まって来ます。主人公夫婦に娘、それに義妹の高校生の娘が同居していて、アルバイトにバーを経営している友だちが通ってきます。社会の縮図ですね。
娘はもしかするとイヤイヤ期間近。両親が世界の全てだった時期を過ぎると少しずつ親離れのようなものが始まってゆくんですね。もちろん完全な親離れ、子離れはずっと先の話ですが。義妹の娘さんは母親が再婚するかもしれないと思って逃避中。しかしこれもいずれカタをつけなくてはなりません。で、さらに起こったのが主人公の母親の病気。
冷たいことを言えば人間は年功序列的に死んでゆくわけで、それが家族にとって一番幸せなことです。しかし最後がどうなるのかは本人にも家族にもわからない。さざ波のように、しかし確実に波は押し寄せてくるのであります。
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第42回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第42回)横書版■
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