鶴山裕司さんの『美術展時評』『No.119 小早川秋聲』展、『No.120 最澄と天台宗のすべて』展をアップしましたぁ。小早川秋聲は戦争画(翼賛画)の傑作『國之楯』を書いた画家です。ただその評価は今でも下し難いですねぇ。
ストレートに言えば『國之楯』を見た多くの日本人は〝愛国〟と〝厭戦・反戦〟のアンビバレントな感情に引き裂かれるはずである。どちらが正しいということはない。その意味で『國之楯』は一種の〝危な絵〟である。多くの日本人がいまだに抱えている澱のような闇が決して消えない傷痕のように表現されている。
鶴山裕司『美術展時評』『小早川秋聲』展
終戦から76年経っていますが、戦争(太平洋戦争)総括はいまだ為されていません。鶴山さんは池袋モンパルナスでも戦争絵画について論じておられます。そちらの方もお読みいただければと思います。
もう一本は伝教大師最澄展です。鶴山さんは『『最澄と天台宗のすべて』は一二〇〇年の歴史をぎゅっと凝縮したいささかムチャな展覧会である』と書いておられます。必然的にレビューも難しくなるわけですが、上手くまとめておられます。こちらの方もお楽しみください。
■ 鶴山裕司『美術展時評』『No.119 小早川秋聲』展 ■
■ 鶴山裕司さんの『美術展時評』『No.120 最澄と天台宗のすべて』展 ■
■ 金魚屋の本 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■