小原眞紀子『文学金魚らじお Web3.0時代のコミュニティ(17)「醜い奇妙な生き物」は誹謗中傷か?』をアップしましたぁ。小原さんが言っておられるように、北村晴男弁護士の発言はビミョーですね。石破首相の権力にしがみつく姿を含めた批判的発言ですが、まあホントにビミョーなところを衝いてきた。炎上目的なら成功です。初当選の北村さんの名前を覚えた人は多いだろうな。
このところの選挙を見ていて、悪評は無名に勝るなぁ、と思うことしばしばです。新たに登場した参政党も保守党もネットはもちろん既存メディアでも叩かれている。でも選挙で議席を増やしましたね。多くの人の関心を惹けば得票数は伸びる。これは今に始まったことじゃないですけどね。小政党はたいてい出だしは順調。それが二回、三回選挙を重ねるごとに勢いが落ちて新たに現れた小政党に食われる。ずっと体制内反体制の小人数政党でいようとしなければ、議席数が増えるにつれ政治的責任と厳しい判断が求められるからです。これからが本当の勝負ですね。
で、石破首相の動き、面白いですねぇ。どうやら何が何でも首相の座に居座り続けるおつもりのようです。小原さんは『出版の世界っていうのは厳しい物言いが当たり前な世界だった。すぐに誹謗中傷だと言ったり、そんなひどいこと言ってというのはそれ自体で見切られる。それが出版や文学の世界だった。だって反論すればいいだけのことでね。それをしないで第三者とか別の権力に訴えるっていうのは、物書きとしては非常に恥ずべきことだという価値観があった世界なんです』とおっしゃっています。
とっくの昔に厳しい言説は文学の世界から失われ、皆で誉め合って仲良く楽しく暮らすサークル的コミュニティになっていますが、政治の世界の方が先に行っちゃいましたね。石破首相続投にせよお辞めになって新首相が誕生するにせよ、それこそこの醜いドタバタ劇は一つの大きな転換点になるかもしれません。石破首相にはとことん粘っていただいた方がいいかもしれない。文学の世界ではこんなドタバタ劇すら起こらない。変化なし。文学は本来的に、言説の世界で前衛でなきゃならないはずなんですけどね。
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