No.013【対話 日本の詩の原理】『先陣を切った「荒地」の詩人たち―三好豊一郎/中桐雅夫/北村太郎篇』(二 全三回)池上晴之×鶴山裕司 をアップしましたぁ。今回は中桐雅夫篇です。中桐さんは「荒地」の初期メンバーですが今ひとつその全貌が捉えられていません。それを池上晴之さんと鶴山裕司さんが丁寧に読み解いておられます。
池上さんと鶴山さんの対話を読んでいると、時間というものがとても重要な要素だということがわかります。「荒地」論は少なからず書かれているわけですが、まだ主要同人がご存命の時に書かれたものが多い。しかし現在「荒地」派、そして戦後詩はほぼ完全に過去のものとなっています。加えて戦後詩と双璧だった〝現代詩〟も完全に過去のものだというのが特に鶴山さんの認識です。そうなるといわゆる〝戦後文学における詩〟がほぼ完全に相対化できるようになる。
実際お二人の議論には、戦後詩や現代詩の影響がまだ現役だった頃に比べると、そこから距離がある。これはNEXTを考える際にはとても重要です。表現は時代の変化に応じて変わってゆかなければなりません。自由詩の世界が停滞しているのは呼称を含めた現代詩の影響に固執し続けているからだという面が確実にあります。お二人にちゃぶ台をひっくり返していただきたいですね(笑)。
■No.013【対話 日本の詩の原理】『先陣を切った「荒地」の詩人たち―三好豊一郎/中桐雅夫/北村太郎篇』(二 全三回)池上晴之×鶴山裕司 縦書版■
■No.013【対話 日本の詩の原理】『先陣を切った「荒地」の詩人たち―三好豊一郎/中桐雅夫/北村太郎篇』(二 全三回)池上晴之×鶴山裕司 横書版■
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