星隆弘 音楽批評『河のほとり——谷川俊太郎&谷川賢作『聴くと聞こえる』』、寅間心閑 音楽批評『詩人とピアニスト―谷川俊太郎&谷川賢作『聴くと聞こえる』』、寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第43回)をアップしましたぁ。
谷川俊太郎さんの朗読と谷川賢作さんのピアノのコラボレーションCD『聴くと聞こえる』は言葉と音楽について考えさせられます。曲前提の歌詞ではない詩と音楽の相性は悪い。俊太郎さんはたくさん歌詞を書いておられますがそれらは詩と質的に違う。にも関わらず賢作さんのDiVaは俊太郎詩をセレクトして楽曲化しました。俊太郎詩は底流に音楽性を秘めており賢作さんがその最も優れた理解者だったということだと思います。その微妙な距離感を星隆弘さんは「詩人は音の河のほとりで歳老いた」と、寅間心閑さんは「詩人に対する「静かに抗う」という印象は変わらなかった」と表現しておられます。
寅間さんの『オトコは遅々として』ではお母さんの癌という大事件というか、小事件が起こっています。大腸癌は厄介ですが幸いにして初期。内視鏡手術が可能のようです。しかし主人公は自分でも意外なほど動揺している。お父さんも。久しぶりに父母も小説に戻ってきました。静かだけど切実でスリリングな家庭内事件です。
■星隆弘 音楽批評『河のほとり——谷川俊太郎&谷川賢作『聴くと聞こえる』』■
■寅間心閑 音楽批評『詩人とピアニスト―谷川俊太郎&谷川賢作『聴くと聞こえる』』■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第43回)縦書版■
■寅間心閑 連載小説『オトコは遅々として』(第43回)横書版■
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