No.004【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の本質と限界―田村隆一篇』(一・全四回)池上晴之×鶴山裕司をアップしましたぁ。今回から戦後詩の詩作品としての本丸、田村隆一篇です。田村さんの詩はその後の詩に圧倒的な影響を与えたわけですが、その背景や理由については徹底して探求されたことがありません。
自由詩の世界では太平洋戦争前までの詩を〝近代詩〟、戦後の詩を〝現代詩〟とする不文律的区分けがあります。しかしそこにクッキリとした断絶線があるわけではない。近代詩と現代詩は地続きです。また現代詩は〝戦後詩〟と〝現代詩〟に区分されることが多いです。ですが〝戦後詩〟の中核となる「荒地」派と〝現代詩〟中核の入沢康夫・岩成達也の詩を比較するとかなりの違いがある。
要するに詩の世界では、なんとなーく戦後詩が現代詩に変わっていったとか、進化したという通念が蔓延しているわけですが、「荒地」派が現代詩化した気配はありません。「荒地」派の詩が決定的に古びたわけでもない。同様に現代詩がいまだ現役の斬新な表現だとも言えない。そういった、よく考えられないまま曖昧に放置されている茫漠とした通念を【対話 日本の詩の原理】では明快に整理していただきます。
■No004【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の本質と限界―田村隆一篇』(一・全四回)池上晴之×鶴山裕司 縦書版■
■No004【対話 日本の詩の原理】『戦後詩の本質と限界―田村隆一篇』(一・全四回)池上晴之×鶴山裕司 横書版■
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