りょんさんのときどき集中連載『世相をわらう33―なんで「木原」事件なのか』をアップしましたぁ。「木原事件」はネット、特にYouTube以外では取り上げられていませんね。いわゆる大手メディアが二の足踏むのはわかりますが、こんだけ三の足、五の足と敬遠してるのはちょっと異様かな。いくらなんでもジャーナズムなら切り口はあると思うんですけどね。
りょんさんが書いておられる通り木原事件の「論点は2つ、もし他殺なら犯人は誰か、そして再捜査の打ち切りに政界の圧力が加わってなかったか」です。今回の事件を「木原事件」と呼ぶなら重点は後者にかかります。安倍政権の時から政府に対する官僚・警察組織の〝忖度〟がうんぬんされてきました。森友・加計事件、詩織さん事件と実に不可解な事件が連発しました。そんな流れの中での政府と官僚組織への不信感が、今回の木原事件で大きくクローズアップされたと思います。
もうだいぶ前から自己利益のために、従来はコンセンサスとしてあった職業倫理を踏みにじってもOKという風潮が定着しています。文学界も例外ではありませんね。以前は編集者は仕事を辞めないと物書きにならないというコンセンサスがあったのですが、今はありません。むしろ編集者としての力を利用しないと損という感じ。大手出版の編集者さんたちもどっかの大学の先生になるのが目標という感じになっている。石川自身が経験したわけではないですが、金魚屋で起こったことで言えば、物書きさんも、自分に得がなければまともなインタビューすらしない。トラブルになったら裏から手を回してなかったことにしようとする。あ、筆が滑りました(爆)。
ま、文学の世界の話なんぞ今回の木原事件に比べるとちっちゃい話です。が、みんなもうちょっと職業倫理を持ちましょうよ。プロとしての矜持があるならできるだけ私利私欲は排しましょうと思ったりするわけです。りょんさんは「警察庁長官もマスコミも皆が口裏を合わせているように思える。その「組織」の恐ろしさが、わたしたちを今、苛んでいる。わたしたち庶民への優しさがあるなら、この社会不安を取り除いてほしい」と書いておられます。今回の事件によって漠然と拡がっている〝社会不安〟の姿が露わになり、それが少しでも改善されるといいですね。
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