No.040 池田浩 大学文芸誌時評―「2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降に書かれた詩」[訳]原田義也(三田文學 2023年夏季号)をアップしましたぁ。三田文學さんは慶應大学が刊行している文芸誌ですが、文學界を頂点とするいわゆる純文学文芸五誌に次ぐステータスを持っています。なんせ森鷗外、永井荷風から続く文芸誌ですからね。
池田さんは今回自由詩を取り上げておられます。ご自分でも書いておられますが、池田さんが三田文學掲載の自由詩について批評するのは初めてです。文學界は長らく巻頭に現代詩を掲載していましたが、だいぶまえから廃止して各界で目立つ仕事をしている作家のグラビアページになりました。写真家や俳優、脚本家なども登場します。そういったところにも現代詩の凋落が現れているわけですが、三田文學さんは巻頭に自由詩を掲載しておられます。
現代詩は素人には読んでもわからないという単純な理由で敬遠されたりその逆に尊敬されたりしてきました。しかしそういった神話というか幻想も過去のものです。池田さんが批評しておられるとおり、言葉で書かれている限り、作品の意味伝達内容はかなりの程度まで読み解ける。裸の王様と揶揄される前に自由詩全体の根本的見直し、考え直しが必要な時期ではないかと思います。
■No.040 池田浩 大学文芸誌時評―「2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降に書かれた詩」[訳]原田義也(三田文學 2023年夏季号)■
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