【新連載】No001『トーク@セクシュアリティ―LGBTQ+は法的保護の対象か?』小原眞紀子×三浦俊彦 をアップしましたぁ。文学金魚では基本政治に深く突っ込んだコンテンツは掲載しないのですが、LGBTQ+は例外でしょうね。あの『偏態パズル』の三浦俊彦先生に久々に登場していただきました。対話の相手は三浦先生の長年の友人であり『文学とセクシュアリティ―現代に読む『源氏物語』』の著者、小原眞紀子さんです。
『性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律』が今国会で審議されています。理念は高邁で賛同できますが、ちょっとザル法っぽい。灰色の部分が大きいですね。LGBTQ+と文字数がどんどん増えているように、この問題、そう簡単に法律で画一化できない。どこまで、が問題になるでしょうね。
法律は高邁な理念に基づいて定められるのですが、その施行に際してはまず最初に悪用されるリスクを考えなければなりません。聖徳太子時代のように憲法十七条で済むほど現代社会は単純ではない。法文が杓子定規でわかりにくいのはそのためです。またいくら厳密に法文を書いても限界があり、よかれと思って定めた法律が悪用されるケースは枚挙にいとまがありません。法に抵触しなければ裁判になっても合法になる可能性が高いわけですから、抜け穴を突こうとする動きが露見するたびに省庁から通達とかが出て微修正されるのです。通達等は毎日のように省庁から出ています。今回の法律はそのあたりの詰めが甘いかな。
ただ人権に関わる高邁な理念に基づく法律なので物言いにくい雰囲気が漂っています。そこをあえてというのが論理学者である三浦先生のスタンスです。もちろん小原さんも――多分超保守ですが――そのあたりのリスクを負って発言なさると思います。
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