『金魚屋は純文学界のニューウエーブです! 小説、詩書、評論一挙9冊刊行!』をアップしましたぁ。金魚屋の最新書籍ご案内の再アップです。ご興味のある方は是非お手に取って読んでいただければと思います。
で、石川、地方小出版流通センター様の情報誌「アクセス」さんに原稿を書かせていただきました『金魚のヒ・ミ・ツ―金魚屋プレス11年の歩みと新刊9冊』というタイトルです。『アクセス』は紙媒体ですが3ヶ月遅れで順次バックナンバーがWebでも公開されています。これも是非お読みいただければと思います。
金魚屋『発足の辞』は代表の齋藤都さんによる以下のようなものです。
金魚屋プレス日本版は、地球規模の変容を見つめる視点となるために設立されます。
ジャンルを問わず、あらゆる文学が私達が向かう明日の姿を示唆する可能性があります。
二十一世紀文学は総合文学に向かいます。それは全世界的な傾向です。
文学が人類の知的活動として一定の役割を終え、多くの属性をサブカルチャーに譲り渡してしまった今、小説や詩とは何かが問題なのではありません。
大きな文化の枠組みの中で、文学そのものの役割が問われ、再定義される必要があります。
私達の試みには、世界共通の文学の基盤を明らかにするとともに、アメリカやヨーロッパ、日本といった地域性をより明確にする努力も含まれます。
日本文学がわからなければ、世界文学としての要件もまた満たせないのです。小説、自由詩、短歌、俳句などを総合的に捉えることで、初めて日本文学の特性が明らかになります。
私達の故郷は日本語です。金魚屋プレス日本版は、日本語で書かれるあらゆる文学の方向を見極め、私達の精神の行く末を照らす光りを見出そうとするものです。
金魚屋プレス日本版はその光りのすべてを広義の文学と呼びます。
金魚屋プレス日本版代表 齋藤都
文学をジャンル別にではなく綜合的に捉え、日本文学の本質を捉えて21世紀文学、すなわち文字表現を使った人間の知的営為に寄与することが文学金魚の目的であり目標です。これは創刊から今に到るまで変わっていません。
もちろん作家は自分の表現で手一杯です。文学全体の方向性や役割を考える余裕がないと思います。ただそんな切羽詰まった状態の中でも、自分のことだけでなく他者・世界のために何ができるか、どんな寄与ができるのかを考えている作家でなくては、優れた作品は書けないのではないかと思います。作家には〝私〟だけでなく〝公〟の意識が必要です。文学では私を突き詰めて公に抜けることも可能です。
単に作品を掲載し書籍を出すだけでなく、そういった作家を見出し全体として21世紀文学に寄与するプラットホームを作ることが石川の編集者としても役割です。ま、現実的にはたくさんの問題があるわけですが、一つずつクリアしていきたい。
空疎なお題目に見えようとパブリックな意識、大切です。メディアはもちろん作家も〝私(益)〟だけでなく〝公(益)〟意識がなければ長く活動を続けられない。金魚屋ではそういった意識のある作品を刊行しています。是非よろしくですぅ。
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