佐藤知恵子 大衆文芸誌時評『小説現代 2021年08、09月号』をアップしましたぁ。オール讀物さんが年2回の合併号になって年10冊刊行になりましたが、小説現代さんも同様の合併号での刊行形態になるようです。つまり年2冊の間引き。んー大衆小説も安泰ではありませんね。
小説が売れないのですから小説雑誌も売れないのは当たり前です。ただ純文学文芸誌が今のところ間引きされていないのは恒常的な不況に慣れているためでしょうね(笑)。以前からそんなに売れていないわけですからそれが少し減っても大勢に影響ないってことでしょうか。でも売れ筋だった大衆文芸誌の部数が減ると、コスト削減しなければしょうがない。
なぜ大衆小説も売れないのかという理由はたくさんあります。それを挙げていってもいいのですが、もっと前提として、作家はそれを読者や社会のせいにしてはいけません。本が売れないのは最終的には作家の責任。本は出しただけでは終わらない。どれだけ売れたかやはり問われる。
たいていの作家は本を出すまでで力尽きますが、もうそんなことを言ってられるほど作家は鷹揚な仕事ではなくなってしまったと思います。なぜか。本が売れなければ次の本は絶対出ない。基本、製造業者と同じで自分の本の売れ行きを気にしなければ作家という仕事も続けられない世の中になったと思います。
■No.007 佐藤知恵子 文芸誌時評-珠川こおり「一番星」(小説現代 2021年08月号)■
■No.008 佐藤知恵子 文芸誌時評-長江俊和「リヨンとリヲン」(小説現代 2021年09月号)■
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