詩集『聖遠耳』、『おこりんぼうの王様』と『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規――日本文学の原像』を金魚屋から好評刊行中の、鶴山裕司さんの映画金魚『No.068 ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』をアップしましたぁ。
久しぶりの映画批評ですね。と言いましても今回は写真論でもあります。鶴山さんは『先天的なものと後天的なものがないまぜになった職業病、特定の職業ならではの作家の性格といったものは確実にある。優れた写真家は写真に似ている。写真そのものにどんどん近づいてゆく。デジカメ時代になっても写真は紙(印画紙)にプリントされる。表に写っている何かがすべてで裏は白いのである』と書いておられます。
鶴山さんは器用な方で『安井浩司「俳句と書」展』の表紙、裏表紙、扉の写真撮影は鶴山さんによるものです。それなりのクオリティに仕上がっている。じゃあ以前から写真が好きだったのかというと、安井さんを撮影するので初めて自分のカメラを買って撮影したたそうです。で、クオリティを保つコツは〝仕上りをイメージすること〟らしい。商業写真、商業出版のクオリティを目で覚えているということですね。鶴山さんは美術好きですがやっぱ目がいいことが美術に目が利くようになる絶対条件のようです。
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