鶴山裕司さんの連載エセー『言葉と骨董』『ビザンティン陶器と東方文化』(第66回)をアップしましたぁ。金魚屋から『夏目漱石論-現代文学の創出』を好評発売中の鶴山さんの骨董エッセイです。ビザンティン陶器の皿で東ローマの遺物ということになります。中世まで現代のトルコ共和国にあった帝国です。中東からヨーロッパにかけては地続きなので様々な王朝の変遷があるのですね。
今回は『ビザンティン陶器と東方文化』ですから、東方の影響力というか、東方的思想が確認できるエリアのお話でもあります。鶴山さんの第一詩集は『東方の書』なので、ずっと前から東方文化に興味があるんですね。作家としては当たり前ですが、表現の核がある。興味が一貫しているということです。
またエッセイの中で正教徒だった詩人の鷲巣繁男について触れておられます。鷲巣さんは敬虔な正教徒だったので、まずその宗教思想を確認しなければ詩をちゃんと読んだことになりません。こういうところにも、現代詩に凝り固まらずに日本の詩をフラットに捉える鶴山さんの考え方がよく出ています。
■ 鶴山裕司 連載エセー『言葉と骨董』『ビザンティン陶器と東方文化』(第66回) ■
■ 金魚屋の本 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■