金魚屋から『夏目漱石論―現代文学の創出(日本近代文学の言語像Ⅱ)』を好評発売中の、鶴山裕司さんの『美術展時評』『No.111『特別展 桃山 天下人の100年』』をアップしましたぁ。東京国立博物館で11月29日まで開催されている展覧会です。ただま、鶴山さんはあんまり感心しなかったようですね。「今回の展覧会では刀剣から絵画、茶道具、小判や鏡などまで展示されていたが、ちょっと雑多な感じがした。(中略)何かに焦点を合わせないとその時代の特徴(本質)が見えて来ない」と批評しておられます。
鶴山さんはまた「美術館の展覧会は権威がある。日本のフラグシップ美術館の東博企画展ともなればなおさらだ。でもまあはっきり言って、毎回素晴らしい展覧会が開催されているわけではない」とも書いておられます。美術展はありがたく鑑賞するのが普通だと思いますが、やっぱり出来不出来はあります。本などの批評と同じですね。特に文学金魚の批評ではストレートな批評を書いてもらうことにしています。
しかしまあコロナ禍でどこもかしこも厳しい。美術館も例外ではないようです。特別展観覧料2,400円はちょいと驚きました。やっぱ高いですよね(笑)。国立美術館ほどみんなの美術という原理原則にのっとって、観覧料は安くしていただきたいものです。
■ 鶴山裕司『美術展時評』『No.111『特別展 桃山 天下人の100年』』 ■
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