寅間心閑の肴的音楽評『No.047 声焦がれ』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 新連載小説『もうすぐ幕が開く』(第07回)をアップしましたぁ。寅間さんの音楽評は実際の音源が聞けるのも楽しみです。甲本ヒロトさんと内田勘太郎さんがブギ連でコラボしてたんですね。魅力的にならないわけがない。
大畑ゆかりさん原案、寅間さん著の『もうすぐ幕が開く』は、この物語の舞台が劇団四季草創期だということがハッキリわかります。劇団四季は今では押しも押されぬ商業劇団で、まー、ちょっと言葉は悪いけど、商業主義ドップリといった感じがなきにしもあらずです。
しかし最初に新しいことをやった人たちは偉大です。主宰の浅利慶太さんはエンタメ中心の劇団を作るだけでなく、稽古場や稽古方法、チケットの売り方、上演の仕方などを工夫して、その盤石なものにしようとなさった。実際劇団四季の基盤は非常に強くなったわけですが、考えてみるとそんなに昔のことではない。
どのジャンルでも新しいことを為すのは難しい。既存のレールに乗っかる方が楽な面があります。しかし既存のレールが曲がったり歪んだり沈下している時に、過去の栄華を茫漠と思い浮かべながらレールの上を進んでゆくのは危険。劇団四季草創期物語の『もうすぐ幕が開く』を読めば、小説の舞台が変化の時代であったこともわかるはずです。
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第07回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第07回)横書版 ■
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