岡野隆さんの句誌時評「月刊俳句界」2018年07~10月号をアップしましたぁ。岡野さん句誌時評4連投です。石川はいろんな文芸誌を読みますが、句誌と自由詩の詩誌は読み物としては面白くないですなぁ。ホント、業界誌って感じです。業界誌の匂いを漂わせているのはびっしり文字が詰まった小説文芸誌も同じですが、小説は基本俗なものです。200ページくらいの厚さがあれば、一つくらいは楽しく読める作品やエッセイが掲載されている。だけんど句誌と詩誌はホントに読むとこないなぁと思います。
歌人の馬場あき子さんが、「自分をさらけ出したくないええカッコしいが俳句を書くのよ」と笑いながら痛烈な言葉を発したことがあります。鉄鋼新聞とか繊維新聞など、業界誌(紙)は各分野(ジャンル)にあって、業界に属する人たちに有用な情報を掲載しています。だけどそれだけでは面白くないわけで、業界情報を超えた一般的通有性のある読み物も掲載されているのが〝あらまほし〟です。生活の中から作品が生まれるのは短歌も俳句も同じです。だけど歌人は人間の生に食い込むようなエッセイを書くことがあるのに対して、俳人のエッセイは物足りない。詩人もたいていそうだなぁ。
ただま、俳句が文学ジャンルの中で一番厄介な表現であるのは確かです。一番簡単に書けるのに、本質をつかみその頂点を極めようとすると俳句が一番困難な文学になる。俳句は簡単だと俳人さんたちが口を揃えて言うのは俳句人口を増やすためには有効ですが、それだけじゃぁね。俳句は自己をさらけ出すのに適していない文学ですが、なんらかの方法で散文などで、もっと魅力のある書き物を生み出す必要はあると思いますですぅ。
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