『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.008 安井浩司インタビュー『絶対言語について』』をアップしましたぁ。インタビュアーは金魚屋から『日本近代文学の言語像Ⅱ 現代文学の創出――夏目漱石論』を好評発売中の鶴山裕司さんです。
金魚屋はオープニングイベントで『安井浩司墨書展』を開催して以来、ずっと安井さんの仕事に注目してきました。1960年代から70年代にかけてが文学に限らず演劇や舞踏、音楽における前衛の季節だったのは言うまでもありません。寺山修司や唐十郎、土方巽、武満徹らの前衛作家が活躍しました。
1980年代になると前衛の時代は完全に終わり、それどころか戦後文学が驚くほど無残に消え去りました。1980年代以前に活躍した文学者の仕事を思い出すと、もう遠い過去、ほとんど前世の記憶のような気がすることがあります。1990年代くらいで文学を含む日本の精神状況には一本の断絶線が引かれたと思います。断絶線前から抜け出せない作家は存命でもすでに過去の人です。
安井さんは前衛の季節の作家ですが、2000年を超えても独自の前衛文学の道を邁進しておられる。お名前をあげると差し障りが出るのでやめますが、短歌の世界などでは60年代の前衛作家の大物がまだ活躍しておられます。だけどハッキリ賞味期限切れ。しかし安井さんは現役作家です。小説文壇を含め60年代からずっと前衛という文学者は安井さんくらいです。
鶴山さんには安井浩司墨書展の企画開催から中心になって動いていただき、定期的に安井さんにインタビューしていただいています。じょじょに安井文学の確信に近づいていったわけですが、今回のインタビューが一つの山になるかもしれません。『絶対言語』についてです。厳しいところまで来たというか、聞き出しましたね。相手を選ぶ対話です。安井さんも鶴山さんもなみの詩人ではないですね。
■ 『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.008 安井浩司インタビュー『絶対言語について』』縦書版 ■
■ 『金魚詩壇 討議&インタビュー』『No.008 安井浩司インタビュー『絶対言語について』』横書版 ■
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