ラモーナ・ツァラヌさんの連載小説『希望の色』(前編)をアップしましたぁ。ラモーナさんの新作小説です。今回は舞台を未来に設定した小説であり、環境問題がテーマの作品です。前後編の2回に分けて掲載します。
環境問題については誰もが無関心ではいられませんね。ただ人類の現状を考えれば100年前、200年前に戻ったような生活をすれば、環境は保全されると言うのは現実味がない。テクノロジーの発達で失われた環境は、テクノロジーの更なる発展で取り戻すしかないわけです。このテクノロジーの更なる発展には必ず経済が付いて回ります。現代ではそれが露骨なほどはっきりしてきています。経済的裏付けのない主張は現実的な力を持ち得ない。それは実は昔からそうだった。必然的に既得権益や利権が生じます。『希望の色』ではそういった経済原則に左右される科学研究も描かれています。
『希望の色』はラモーナさんの3作目の小説ですが、文学は学問であり芸でもあるわけですから、作品を書き続けるのはとても大事です。基本的には書けば書くほどテクニックは上達します。文学的価値などを云々するのはその後のお話。特に小説は不確定要素が多いですからね。テーマ、プロット(物語展開)、主人公、サブ登場人物、時間経過、舞台設定など、様々な要素を組み合わせていく必要があります。
小説を書き慣れていないと、必ずある要素がバランスを失ってデコボコします。しかし書き続けてゆくと一定のラインが見えてくる。一つの作品に全部を詰め込まないで、この作品ではここまで、といった達観が得られるようになるわけです。その達観にこれだけは入れたいという何かの圧をかける。優れた作品はそうやって生まれてきます。
■ ラモーナ・ツァラヌ 連載小説『希望の色』(前編)縦書版 ■
■ ラモーナ・ツァラヌ 連載小説『希望の色』(前編)横書版 ■
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