寅間心閑さんの『寅間心閑の肴的音楽評』『No.038 歯医者の御褒美』をアップしましたぁ。今回はポリス、ザ・ベンチャーズ、フランク永井が酒の肴です。フランク永井まで愛聴リストに入っているとはビックリですね。昔の歌謡曲の歌手という先入観を取り除けば、確かにいい歌手です。戦後の歌手については、かなり時間が経たないとアーチストという面がはっきり見えて来ないかもしれません。
フランク永井さん、ジャズシンガーから歌謡曲への転向組ですね。進駐軍のベースで歌っていた歌手の一人ということになります。日本の戦後のポップスやロックは、だいたい進駐軍から発生しています。1950年代になると、若者たちが米軍ベースで演奏を始め、その中からロッカーたちが育ってきます。文学金魚でインタビューを掲載したミッキー吉野さんたちの世代です。ロックだけでなく、現代音楽もGHQに関係していますね。武満徹がGHQの図書館に通って現代音楽のレコードを聴きまくったというのは有名な話です。
寅間さん的な音楽の聴き方は、作家の世界観を拡げるのに役立つでしょうね。特にアルバムになると、アーチストはいろんな試みを行っています。ポップスで売れてもルーツがジャズやブルースというアーチストはたくさんいます。世の中に出た際の武器は一つであっても、氷山のようにその下に隠れた大きな身体があることがわかってくるわけです。
■ 寅間心閑 『寅間心閑の肴的音楽評』『No.038 歯医者の御褒美』 ■
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