Interview of gold fishes 第14回 宇野亞喜良 『光を当て、輝かせること(後編)』をアップしましたぁ。日本イラストレーション界の超大物、宇野亞喜良さんへのインタビュー後編です。デザイナーやイラストレーターはおしゃれな方が多いですが、宇野さんはちょ~かっこいいですねぇ。不肖・石川も宇野さんのやうに年を取りたいものだと思ひますが、絶対無理でせうな。「おしゃれってなぁに?」系のオジサンになり始めておりまふ(爆)。
宇野さんは寺山修司さんとのお付き合いについて、「寺山さんは少女趣味的な部分で僕とつきあい、前衛的な部分で横尾忠則とつきあったりしていました。でもそれをまた入れ替えたりしました。今風に言うと、人生をコラボレートしていたようなところがあって、寺山さんが今生きていたら、昔とはまた違う形で様々な人や才能をコラボレートしたでしょうね」とお話されています。現代は19世紀から続いた〝天与の特権的才能を持つ創作者神話〟が音を立てて崩れ去っている時代ですが、寺山さんのリゾーム的な活動は、現代の情報化社会の方法を先取りしていたようなところがあります。それは宇野さんも同じです。
「六〇年代は、サイケデリックなものというか、自分の主観でどんどん物の形が変わってゆくものが面白かったんだけど、そういう時代が過ぎてしまうと、なにか自分流の誇張が表現されている作品はイヤだなと思い始めましてね。テレビの走査線のように真横で、どんな感じにも受け取ってもらえる、あまり感情が入っていない作品を描くようになったんです。・・・最近、やっと・・・なんでも自由に描けるようになりました」と宇野さんは語っておられます。
現代はジャンルや作風にとらわれないなんでもアリの時代――文学金魚的に言うと総合文学の時代だと思います。宇野さんが現在の第一線でご活躍になっているのは、確実に時代の変化を捉えておられるからでしょうね。じっくりお読みになってお楽しみください。
■ Interview of gold fishes 第14回 宇野亞喜良 『光を当て、輝かせること(後編)』 pdf版 ■
■ Interview of gold fishes 第14回 宇野亞喜良 『光を当て、輝かせること(後編)』 テキスト版 ■