鶴山裕司 美術展時評 No.130『マティス展』をアップしましたぁ。比較的長い会期の展覧会で、来月8月20日まで東京都美術館で開催されています。チラシによると20年ぶりの大開個展だそうです。
鶴山さんは「絵の原初は線と色である。原始時代から現代までその原理は変わっていない。AIが発達してコンピュータが素晴らしい絵を自動生成してくれるとしても、人類がその初源的な楽しみを手放すことはないだろう。マティス絵画は二〇世紀の精鋭的前衛(ラディカリズム)絵画であると同時に単純極まりない原初的絵画でもある」と書いておられます。そうだなーと石川も思います。
生成AIがこのところ話題です。手っ取り早く何かを生み出すにはとっても便利な機能です。文字系では俳句などが一番AIと相性がいいんぢゃないでしょうか(笑)。でも一方で、人間はなんで自分から楽しみを捨てるようなことをするんだろなーとも思います。人類全員、気楽な消費者になれればそれでいいのかな。物作りは楽しい作業です。宿題はAIにやらせても好きなマンガや音楽は自分で作るでしょ。便利になるのは悪いことぢゃありませんが、全部任せちゃうと楽しみがなくなるなー、というのが生成AIに対する素朴な感想としてあります。
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