佐藤知恵子さんの『大衆文芸誌時評』『小説幻冬 2021年04、05、06月号』をアップしましたぁ。幻冬舎さんの文芸誌です。純文学ではなくエンタメ系大衆小説誌です。ゆったりとした誌面でコンセプトが比較的はっきりした雑誌です。
石川は石原慎太郎さんの『宿命』が面白かったですねぇ。短編で、まー言いにくいですが、かなり乱暴な書き方をなさっています。大家の晩年の作といった感じです。しかし石原さんの生地がよく出た作品だと思います。なるほどこういうことをお考えになっていたのかと思いました。
そういった作品は感染度の高さ低さに関わらず、作家にとってはもちろん、読者にとっても重要な作品になります。毀誉褒貶の吹き溜まりだった石原さんもお亡くなりになり、作家としてこれから文学史的に論じられる瞬間があるでしょうね。その際、意外と「宿命」という作品が重要になるのではないかと思います。
■ 佐藤知恵子『大衆文芸誌時評』『小説幻冬』石原慎太郎「宿命」(2021年04月号) ■
■ 佐藤知恵子『大衆文芸誌時評』『小説幻冬』五十嵐貴久「リセット」(小説幻冬2021年05月号) ■
■ 佐藤知恵子『大衆文芸誌時評』『小説幻冬』月村了衛「脱北航路」(小説幻冬2021年06月号) ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■