寅間心閑(とらま しんかん)さんの連載小説『助平(すけべい)ども』『第四十回、アタリとハズレ』をアップしましたぁ。むふふな展開になってきました。女にとって時に男は怖い存在であり、その逆もまた然りです。『助平ども』の主人公は独身の設定で身軽なわけですが、それでも追い詰められることはある。またこの主人公を追い詰めるのは女性以外にありえませんな(笑)。
昨今はジェンダー的な議論、つまり社会的男女平等議論が盛んで、政治家など高い社会性を求められる人であればあるほど失言が重大な失態に繋がってしまいます。しかしまあジェンダーは社会的平等であって、それを生活の隅々にまで及ぼしてゆくのはあまり成熟した社会の姿とは言えません。
ラモーナ・ツァラヌさんが『ヨーロッパの女がズボンをはいている訳』というエッセイを書いておられますが、特に旧社会主義国ではそうらしい。社会主義、男女平等ですね。男も女も平等な労働者。もちろんタテマエです。しかしそんなジェンダーは味気ない。江戸の人は現世を浮世と捉え、浮世の華は美女と歌舞伎者(芸能人)と相撲(スポーツ)でした。もち文学もタテマエ的なジェンダーを超越しなければ面白くならない。
『助平ども』の主人公はいわゆるシティーボーイですからスマートに遊ぶ。だけど単なる女好きならそれほどのトラブルにはならない。修羅場があっても深みはないはずです。ドツボにはまるのは内面を持った主人公だけ。さ~どう追い詰められるんでしょうね。楽しみですぅ。
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『第四十回、アタリとハズレ』縦書版 ■
■ 寅間心閑 連載小説『助平(すけべい)ども』『第四十回、アタリとハズレ』横書版 ■
■ 金魚屋の本 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■