鶴山裕司さんの連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(二)』をアップしましたぁ。鶴山さんの『日本近代文学の言語像Ⅱ 夏目漱石論-現代文学の創出』(近刊予定)に次ぐⅠの子規論先行アップです。
今回は正岡が子規を俳句の雅号にするまでの小伝です。ただし正岡は子規という雅号だけだった作家ではありません。短歌の雅号は竹乃里人です。正岡の中では俳句は子規、短歌は竹乃里人と雅号(執筆人格)が分かれていたわけです。その理由は鶴山さんのコンテンツで説明されています。
鶴山さんには淡々と原稿を書いていただいております。当面、漱石子規鷗外と続く『日本近代文学の言語像』シリーズですね。全員文豪と呼ばれる作家なので大変だと思いますが、年末から年始には仕上がるんぢゃないかと思います。そんなに時間をかけていられませんよね。
詩のお仕事もぼちぼちしていただいていますが、こちゃらの方は石川は急ぎませんぞぉ。詩書の出版販売はそーとー厳しい。現実問題、詩書は自費出版以外経済が成り立たなくなりつつあります。特に短歌俳句のように大結社所属員という潜在購読者を持たない自由詩は厳しい。少数ながら自由詩を書く人はいますが、雑誌や本を買ってまで何かを学習しようという人はほとんどいない。まあ過去の名作以外、今現在の創作に役に立たないんだからしょーがない。新刊本の経済が成り立つには相当に経費を切り詰めても2000部弱の売上が必要です。これはキレイゴトぢゃない。しかし詩書が自費市場になってしまってはいかんわけで、なんとかせにゃなりません。
ただこれは作家が奮起しなければどーにもなりません。そのためのコンテンツ内容を含めた仕掛けを鶴山さんにはプレゼンしていただこうと思っています。漱石子規鷗外論と同様、末席の石川を含めた金魚屋首脳陣が『これはいける』と納得すれば本が出るでしょうね。
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(二)』縦書版 ■
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(二)』横書版 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■