No.017【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(三 全三回)池上晴之×鶴山裕司 をアップしましたぁ。今回は茨木のり子篇です。この対話で女性詩人を取り上げるのは初めてです。戦後詩は従軍派詩人が中心になった詩派ですから、女性詩人はあまりおらず取り上げにくい。
ただ対談をお読みいただけでばわかりますが、世の中の半分は女性です。男性と女性では詩の好みが違う面があるのも確か。男性的詩や女性的詩に偏らず、双方を理解することは詩という表現を全体として理解・把握するために必要だと思います。
またいい悪いの問題ではなく、明治維新以降の自由詩で新たな表現をリードして来たのは圧倒的に男性詩人です。では女性詩人はどのような役割というか機能を持つのか。男性詩人たちが作り上げた象牙の塔を根元から腐らせ壊すことですね。それがうまく機能したのが1980年代の女性詩の時代だったと思います。文学では男女差は武器です。奇妙な言い方になりますが性別男性・女性を超えて、詩人たちは男女差の武器を有効に使った方がいいと思います。
■No.017【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(三 全三回)池上晴之×鶴山裕司 縦書版■
■No.017【対話 日本の詩の原理】『戦後的抒情について―黒田三郎/茨木のり子篇』(三 全三回)池上晴之×鶴山裕司 横書版■
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