小原眞紀子『文学金魚らじお Web 3.0時代のコミュニティ(3)』をアップしましたぁ。NFTとはなんぞや、といふことについてお話しておられます。暗号資産(仮想通貨)を使って取引されるデジタルコンテンツ(商品)ですね。文学金魚も近い将来参入する予定です。今はまだ一般的ではありませんが、すぐに皆さん慣れると思います。またNFTではないんですが、Xのイーロンマスクさんが出しているDOGEコインがあります。これについて小原さんは次のように話しておられます。
何て言うのかな、この動物系のコインがふざけたものとして出てくるっていう発想というか、気持ちはこういうもんじゃないかなと思うんで、世界中で同じようなことを感じてた人がいっぱいいて、その中で能力のある人が本当にふざけて出してみたら(※ドージコインはもちろん2013年頃からあります)なんかそのバカバカしさがウケたっていうか、みんなどっかでバカバカしいと思ってるっていう無意識の部分が何か集まったっていうかね。
だからバカバカしいと思うってことに何かの本質が含まれてるわけですよ。何かバカバカしいっていうのは、バカにするっていうより、何かを相対化する気持ち、相対化することで前に進もう、あるいは前に進もうという前向きな気持ちそのものを相対化するみたいなね。文学っていうのもちょっとそういうところがあって、そういう相対化ができないと実はダメみたいなところがあるっちゃあるわけじゃないですか。
わけじゃないですか、ってどのぐらい共感してくれるのかわかんないけどそういうわけで、何かこの何て言うのかな、ある種の動物っていうプリミティブなところにぐーっと戻ることで、今起こってる浮世の人々の利害でカリカリしてやってるようなことを、何か相対化するような視点みたいなもの、そういうものを、何かこう戯画化しているものがミームコインなんじゃないかな。
小原眞紀子
文学金魚のポリシーは、文学を総体化して捉え、文学的常識のようなものを相対化することにあります。それによって新たな時代に対応した新たな文学の土壌を作ろうと志しています。小原さんが言っておられる「何かを相対化する気持ち、相対化することで前に進もう、あるいは前に進もうという前向きな気持ちそのものを相対化するみたいな」姿勢と相性がいいのであります。
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