詩集『聖遠耳』、『おこりんぼうの王様』と『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規――日本文学の原像』を金魚屋から好評刊行中の鶴山裕司さんの『安井浩司研究No.005』未刊詩集『Die lilaue wolke, Die meimer Augen』(その一)をアップしましたぁ。淡々と安井さんの未発表原稿をワープロ起こしして発表しておられます。
鶴山さんは『安井浩司「俳句と書」展』を開催した時も、イベントが終わってから1年以上に渡って安井さんが同人誌等に発表した原稿などを整理して相当数のコンテンツを文学金魚に発表しました。安井さんの未発表原稿を整理・発表してまとめるにはうってつけの方です。ビジネス界には〝仕事は忙しい人に頼め〟といふ格言のようなものがあります。ヒマ人は本気を出してないのではなく、たいてい単なるナマケモノなんだな(笑)。仕事を頼んでもトラブルになることが多い。鶴山さんはお忙しいですが結局は彼に任せた方が仕事は早いと思います。
安井さんは一部で注目されていましたが継続的に安井文学に強い興味を持ち、何度も秋田まで通って実に聞きにくい事柄までズバリと聞くインタビューを行ったのは鶴山さんだけです。安井さんの肉声インタビューはとても少なく『墨書展図録』と『読本』に収録した鶴山さんのインタビューと田沼泰彦さんのインタビュー以外では、月刊俳句界のインタビューくらいしかありません。今になれば貴重です。記憶による思い出話ではなく、テープ起こしした後に安井さんが手を入れて是認したインタビューだからです。
安井さんは作家としてはもちろんのこと、実務家としても鶴山さんを非常に信頼しておられた。30年来の友人である酒卷英一郎さんと、交流期間は短く自由詩というジャンル違いにも関わらず鶴山さんを指名して最後の句集と読本の刊行を委ねた理由です。
■ 鶴山裕司『安井浩司研究No.005』未刊詩集『Die lilaue wolke, Die meimer Augen』(その一) ■
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