『りょんさんのときどき集中連載』『世相をわらう10―バベルのコロナ』をアップしましたぁ。8月も終わりなのに暑いですね。すんごく蒸し暑ひ。ちょっと前までコロナは夏には感染下火になるのではないかと言われていましたが、ぜんぜんそんなことはなかった。寒くなってまた感染爆発するかどうかはわかりませんが、コロナとは長い長い闘いになるようです。
りょんさんは『コロナが長引くことで、ほんとに社会も変容するかもしれないって思う。前は、そんなコロナなんて収まったら、すぐ元通りになるのにって思ってたんだけど。どうもそうならないかもしれない』と書いておられますが、石川もそう思いますです。21世紀初頭は東日本大震災とか熊本大震災とかコロナとか、一種の自然災害が次々に起こりますね。例によってコロナを文学と結びつける動きも一部にあるようですが、どーもピンと来ない。
ま、文学に関わっている者がこんなこと言うのはタブーなのかもしれませんが、文学者ってもう社会的賢者でもオピニオンリーダーでもないと思います。他ジャンルで活躍している人と同様、そうなれる可能性はあるでしょうが、質的に変わらなければ無理でしょうね。なんでもかんでも文学中心で文学に引き付けて考える時代は終わったと思います。
りょんさんはバベルの塔を例にして書いておられますが、今は塔が少しずつ崩れてゆく時期のようです。多くの人が盤石と考えていたシステムなどが崩れ始めている。もちろん崩れたままでは終わらず必ず新しいシステムが現れて来るわけですが、文学の世界の変化は遅くて早いでしょうね。遅いのはそう簡単に現状のシステムを変えられないから。早いのは恐らく必ずラディカルな変化の波を捉える文学者が現れるだろうからです。いずれにせよ変化できなければ苦しくなる。それだけは確実です。
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