寅間心閑さんの肴的音楽評『No.062 禁酒法騒ぎ』&大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第22回)をアップしましたぁ。寅間さんは飲み歩きに苦労しておられますなぁ。あ、石川も一升瓶抱えてお家で『傷だらけの天使』全話見ました。『傷だらけの天使』のショーケンと『池袋ウエストゲートパーク』の窪塚は神だな。尋常ぢゃないオーラであります。男の子の魅力は女の子のような美形にあるんぢゃなくて、アグリーにあるのよぉ。
『もうすぐ幕が開く』は主人公のおちびちゃんの演劇人生第二章のプロローグ篇といったところです。文学金魚は文学メディアなので、日頃から演劇に興味のある方は少ないかもしれません。ただ演劇界の裾野は文学とは比較にならないほど広く大きい。それぞれの劇団が努力しておられるからではありますが、あまり有名ではない劇団でも観劇に行くとほぼ客席は埋まっています。そんな小劇団による演劇が毎日のように日本のどこかで上演されています。観劇料3千円×100席×3日としても、ほとんどの歌集や句集、詩集の売上げより単純売上げは上回りますな(笑)。エンタメとしての演劇の力は文学よりも遙かに大きい。
そういった演劇界の頂点に四季や宝塚、歌舞伎座、青年座、俳優座などの劇団があり、映画・テレビドラマの世界があるわけです。ただ頂点だけを見ていても演劇の世界の機微はわかりません。演劇の世界の実態は『もうすぐ幕が開く』に描かれている通りだと言ってもいいところがあります。基本的には今も昔も変わらない。まず演劇への情熱があって、そこから金銭や人間関係などと折り合いをつけていくわけです。1人で舞台は打てませんから、演劇界は一つの濃密な社会でもあります。
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第22回)縦書版 ■
■ 大畑ゆかり原案 寅間心閑著 連載小説『もうすぐ幕が開く』(第22回)横書版 ■
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