第10回金魚屋新人賞応募要項 & 文学金魚ちゃんねる『Vol.11 新人作家が文学界で生き残るにはどうしたらいい!?』をアップしましたぁ。第9回文学金魚新人賞へのご応募ありがとうございました。で、第10回の応募要項をアップしました。また文学金魚ちゃんねるで、新人作家が文学業界で生き残るためのノウハウ的なお話をさせていただきました。
石川が新人作家に対して一番懸念していることは〝息切れ〟なんですね。人間の世界、どの業界に行っても、いつまで経っても必ず競争がありますから、新人賞で思うような結果が出ないことは当然あります。しかしそこで息切れしていたのでは、少なくとも作品を書き始めた〝当初の目的〟は達成されない。当初の目的の一つ目は新人賞を受賞することですね。二つ目は文学者として社会的に認知されることです。一つ目を達成しても、二つ目で息切れすることだって非常に多いわけです。
これを避けるためには、長い目で自分の文学の方向性を見定めておく必要があります。新人賞は最終ゴールではなく通過点ですから、その先を漠然とであれ考えておく必要があるわけです。また社会全体の動きも横目で確認しておく必要があります。作家として社会的認知を得るということは、社会人として仕事をすることでもあるわけですから。それをやっておくと、今書いている作品にも良い影響が表れてくるはずです。
一番やってはいけないことは、後ろ向きの姿勢になってしまうことです。自分の作品はこれでいいんだと思ってしまうこと、あるいはちょっとした反響や実績にしがみつくことは、絶対に止めた方がいいです。文学の世界は〝正解〟がないわけですから、自分で複雑な要素を整理しながら、ここだよな、という方向を探ってゆくしかありません。次々に新たな考えを生み出して先に進んでゆかなければならないわけです。特に今のように変化が激しく近い将来ですら予想しにくい時代では、なおさら自己の更新が必要になります。
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■ 第10回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第10回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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