第8回 金魚屋新人賞 最終候補作(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞共通)を発表しましたぁ。応募要項にある通り金魚屋新人賞は年2回です。今回は5月31日〆切で7月1日最終候補作発表、8月1日新人賞発表です。次回は11月30日〆切で来年1月1日最終候補作発表、2月1日新人賞発表です。年2回の新人賞の〆切間隔は6ヶ月ですから新しい作品を書くのに十分な時間があります。また〆切から賞の発表まで2ヶ月なので、応募してからジリジリ発表を待つ時間が短いです。金魚屋なりに新人の皆さんのことを考えてのシステムです。
新人の皆さんは応募してから結果が出るまで次の作品に取りかかりにくいということがあると思います。金魚屋新人賞は発表を待っていても次の〆切まで3ヶ月あります。また受賞したらしたで、落選なら落選で次のステップがあります。すべての作品について辻原登先生に選評していただくことはできませんが、結果から何かを読み取るのも作家の仕事の内です。基本は好きで書き始めた文学は日常生活のための仕事とは違います。いつもいつも対価を得られるわけではない。好きで始めた初心そのものを忘れず、後先考えずそれにのめりこまなければ決して結果は出ないと思った方がいいです。
また文学金魚では今のところ石川しか登場していませんが、文学金魚ちゃんねるで新人賞や文学を巡る情報を発信しています。口を酸っぱくして言っていますが、誰かが突然あなたの作品は素晴らしいと表舞台に引き上げてくれることはほぼ絶対にないです。他者の優れた作品を読み、プロの書く小説や詩とはこういうものだと腑に落ちるまで考え試行錯誤して作品を練り上げる必要があります。作家は書くことと読むことが同じ重要性を持った仕事です。極端なことを言えば、大量に読書している人の方が書くばっかりで他者の作品を読まない作家よりも書かせてみればいい作品を書ける可能性があります。
人間の世界、競争はつきもの。文学の世界でもそれは変わりません。もちろん誰だって最初はそれに抵抗があります。芸術の世界は別だと思ってたのになぁということです。でも「そりゃそうだよな」と敷居を超えてしまえば楽になる。ある種の競争を楽しめるようになります。レースというものはライバルらと競って、最後に自分が勝つから楽しいわけですよね(笑)。誰もいないトラックで練習を重ねていたのに、ふと気づくと他者と併走しているところから本当にその仕事が好きかどうかが問われます。
■ 第8回 金魚屋新人賞 最終候補作(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞共通)発表 ■
■ 金魚屋 BOOK Café ■
■ 金魚屋 BOOK SHOP ■
■ 第9回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第9回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 金魚屋の本 ■