新連載『YouTubeチャンネルレビュー』、小原眞紀子『No.001 桜坂ちゃんねる始動』、星隆弘『No.002 カバー動画選手権』をアップしましたぁ。いまさらですが、現代はネット時代です。ありとあらゆる情報が――怪しげなものも含めて――飛び交っています。そのプラットホームになるのがHPやYouTubeなどのデジタルコンテンツです。
デジタルコンテンツについてはテレビなどの草創期と同様、まだどんな強烈な社会的影響を与えられるのか、模索段階という面があります。ただデジタルコンテンツはこれからもどんどん盛んになり、影響力を持ってゆくだろうと思います。文学金魚もその一つですから、『YouTubeチャンネルレビュー』という形でそれらについて考察したいと思います。
人間、なんやかんや言って自分の立ち位置に強く影響されます。たとえば紙メディアに関わる人は、ネット上の文学関連デジタルコンテンツは有象無象であり、有象無象だと切り捨てたい、紙媒体の方がずっと権威があって素晴らしいと思いたいでしょうね。
それはそれで一つの見識であり、根拠もあると思います。ただ現代では現状にしがみつくのは危険です。テレビだって既得権を死守しようとしていることに変わりはないですが、映像や音のメディアは現状を大事にしながらこれからのコンテンツのあり方を積極的に模索しています。今回小原さんと星さんが取り上げた『桜坂ちゃんねる』もその一つです。
金魚屋では総合文学を21世紀文学の一つのあり方として捉えていますが、小説、短歌、俳句、自由詩といった自己が関わる文学ジャンルを、〝世界のすべて〟と捉えてしまっている作家がまだまだ多い。しかしあまりにも特定ジャンルに固執すると、現代から取り残される可能性が高いと思います。現代ではありとあらゆる情報が繋がっています。だからすべての人間の知性が一瞬で相対化される。現代世界は全体がズルリと動くように変化する。その変化のあり方を捉えるためには総合的感性と知性が不可欠です。
■ 新連載『YouTubeチャンネルレビュー』小原眞紀子『No.001 桜坂ちゃんねる始動』 ■
■ 新連載『YouTubeチャンネルレビュー』星隆弘『No.002 カバー動画選手権』 ■
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