鶴山裕司さんの連載エセー『言葉と骨董』『第55回 ビザンティン陶器』(上中下編)をアップしましたぁ。鶴山さん、ビザンティン陶器、3コ持ってるのね。ん~いつのまに。超高い骨董ぢゃないとは聞いたことはありますが、入手しやすい骨董でもないな。理由は簡単で、ヨーロッパの人はヨーロッパの古い物を欲しがる。なかなか極東の日本までやって来てくれないんですね。
んで鶴山さんの骨董エッセイは『考えるヒント』化しています。そういう性格がどんどんはっきりしてきました。それは時代の流れでもあるでしょうね。骨董の目利きはごくナイーブに言えば、真贋を鑑定できる人ってことになります。でもたいていの商売人が自分の扱う商品にうるさい。魚屋だって八百屋だって品物の善し悪し、一種の真贋はわかります。次のレベルに行くと、目利きはそれまで誰も気づいてなかった美を発見できる人ってことになります。でも情報化時代になって、この〝誰も気づいていない〟の隙間がどんどん狭くなっている。個人的思い入れの押し売りが、新たな美の発見になってしまっている面がありますね。
骨董に限りませんが、美術品は高価で珍しい物を持っている者が勝ちという面が確実にあります。ちょいといい物を買ったなと思って喜んでいても、一級品を見せられると凹みます。そういう時、お金がないと話しにならないなーと思ったりするわけです。鶴山さんも本当に欲しければ思い切ってお金を出すんでしょうが、それよりも手がかりになって考えられる物、書ける物を探しておられるようです。
■ 鶴山裕司 連載エセー『言葉と骨董』『第55回 ビザンティン陶器』(上編) ■
■ 鶴山裕司 連載エセー『言葉と骨董』『第55回 ビザンティン陶器』(中編) ■
■ 鶴山裕司 連載エセー『言葉と骨董』『第55回 ビザンティン陶器』(下編) ■
■ 第6、7回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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