小原眞紀子さんの新連載エセー『詩人のための投資術』『第二回 アービトラージ――今そこにある詐欺 I』をアップしましたぁ。『裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。機関投資家などが、リスクを低くしながら利ざやを稼ぐ際に利用する手法です』とSMBC日興證券のHPに解説されています。
仮想通貨でもアービトラージがあります。国ごとに複数の取引所があり、日本国内でも複数の取引所が仮想通貨を扱っていて価格差が出ます。それをうまく利用して利益を出すわけです。もち個人でもできますが、アービトラージ業者も存在していて、資本家から出資を募って運用して利益を還元するわけです。基本な仕組みは株式投資と同じですが、株式投資よりうんとリスクが低い。また仮想通貨はいまだ番茶も出花の時期で高い利回りが期待できます。小原さんが話を聞いた業者は月利 14 パーセントという触れ込みだったようです。不可能、ぢゃないですね。
もち小原さんが書いておられるように利確(利益確定)が最大の問題です。不動産の場合は借入金を含む初期投資があって利回りがあり、最後に売却という手続きがあります。不動産業界で〝出口〟と呼ばれています。ただ不動産バブルでも起こらない限り出口は最低でも30年くらい先になります。それに比べて仮想通貨は利確まで圧倒的に短い。小原さんが話を聞いた業者は金利分なら一ヶ月ごとに利確していいと言ったそうですから、7ヶ月ちょっとで元本を上回りますね。でも複利だともっと儲かる。さて、どうなるのか。次回が楽しみですぅ。
■ 小原眞紀子 新連載エセー『詩人のための投資術』『第二回 アービトラージ――今そこにある詐欺 I』 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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