鶴山裕司さんの連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(一)』をアップしましたぁ。鶴山さんの『日本近代文学の言語像Ⅱ 夏目漱石論-現代文学の創出』(近刊予定)に次ぐ、Ⅰの子規論先行アップです。
今回から『子規小伝』です。一昔前の1980年代頃までは、日本近現代文学の古典と言えばだいたいそれらしいラインがあったわけですが、今はそうではありません。読者の興味が拡散している。鶴山さんの評論は漱石・子規・鷗外と続くわけですが、彼ら近代文学の大物も例外ではありません。『子規の俳句革新は・・・』で始めても読者がついて来ない可能性が高い。『日本近代文学の言語像』が『小伝』から始まっているのはそのためです。
なお鶴山さんの子規論は二部構成です。第一部は正岡子規論ですが、第二部は子規派(子規スクール)論になります。高濱虚子から漱石まで、子規派と呼ばれた文学者の評論になります。小説、俳句、短歌と文学をジャンル別に読み、その枠内で考えている人にはできない評論です。ただこのマルチジャンル的文学思考方法は、文学金魚には合っています。
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(一)』縦書版 ■
■ 鶴山裕司 連載文芸評論『日本近代文学の言語像Ⅰ 正岡子規論-日本文学の原像』『Ⅱ 子規小伝(一)』横書版 ■
■ 第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第06回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■