大野露井さんの『故郷-エル・ポアル-』注(第07回 最終回)をアップしましたぁ。大野さんの自伝的小説『故郷-エル・ポアル-』の注の最終回です。19世紀的ペダンティズムの雰囲気漂う註も今回で最後になります。大野さんには引き続き『故郷-エル・ポアル-』の仕事をしていただきます。この作家にとって『故郷-エル・ポアル-』が最重要なんだろうと思います。少なくともこれをパッケージ化するまでは先に進めないでしょうね。
『故郷-エル・ポアル-』も金魚屋で単行本化する予定がありますが、一種の奇書になるでしょうね。21世紀初頭のそれなりに特殊な背景を持った作家にしか書けない作品だと思います。この出発点から大野さんがどう作家活動を広げてゆくのか、あるいは局所的な点に閉じて深まってゆくのかはまだわかりません。
ただペダンティズムは最後までこの作家の特徴であり続けると思います。それが狂気のような域にまで達すればとてもスリリングでしょうね。
■ 大野露井『故郷-エル・ポアル-』注(第07回 最終回)縦書版 ■
■ 大野露井『故郷-エル・ポアル-』注(第07回 最終回)横書版 ■
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■