原作・小原眞紀子、作・露津まりいさんの連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第19回)をアップしました。第10章『肉体と液体をガトゥ型へ』(後編)です。クライマックスが始まりましたね。主人公の彩子さん、絶体絶命です。これから文字通りの綱渡り(サスペンス)が展開されるのであります。
んで第5回金魚屋新人賞の締め切りが迫ってまいりました。締め切りは3月31日です。金魚屋でまとめた『文学新人賞のすべて-作家デビューのための心得』に目を通していただければわかりますが、金魚屋は作家になるための曖昧な〝夢〟は提示しません。現在の文学状況に立脚した作家への道筋を示しています。社会人はなにかの仕事をして報酬を得ていますがそれはとても大変です。しかし文学だから甘くてバラ色ということはないです。むしろ絶対に作家の自我意識(エゴ)の発露という面を取り除けない文学の世界は、実社会より厳しいと言えるくらいです。好き勝手に、自分本位で生きていきたいと言っている面があるわけですから。単に真面目に働けば報酬が得られる世界ではないのです。ちょっと考えてみれば当然のことです。
文学の世界が厳しいと強調するのは、もちろん皆さんが目指しておられる〝作家として生き活動してゆくこと〟という目標をかなえるためです。作家として生きて活動してゆくには、当たり前ですが一冊本を書いたのではダメです。次々に書いてそれを本にして、一定部数売り上げてゆかなければなりません。こういった事柄を〝ああそうかそうだよな〟とリアルに、また具体的課題として受け止めることから作家への道は始まります。しかし書き続けるのはそう簡単にできることではありません。力を伸ばす環境と場が必要です。金魚屋は今の文学状況で作家が才能を伸ばしやすい環境と場を提供します。一定レベルの才能は必要だと思いますが、そこからどこまで伸びてゆくのかは大きく環境に影響されます。
現在金魚屋では単行本の準備を着々と進めています。最初の本格的出版になるのでいろいろ手間取っていますが、あと一ヶ月弱くらいでラインナップを公開できると思います。作家という社会的肩書きはあっても、特に純文学作家で本の売り上げで生活している人は本当に少ない。ただ金魚屋ではそれを変えたい。それは必然的に純文学の概念を変えるということになると思います。ただ作家にとっては作品を書いて生きてゆくのが一番幸せです。金魚屋は作家が理想的な道を歩んでゆける、目出度い版元になることを目標にしているのでありますぅ。
■ 原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第19回) (縦書)版 ■
■ 原作・小原眞紀子 作・露津まりい 連載サスペンス小説『お菓子な殺意』(第19回) (横書)版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■