Interview of gold fishes 第22回 野村万作インタビュー『狂言はまず美しく、そして面白く、可笑しく』(中編)をアップしましたぁ。インタビュアーはラモーナ・ツァラヌさんと鶴山裕司さんです。今回は観世寿夫さんや宇野重吉さんのお話が出てきますが、野村万作先生は能・狂言に止まらず、戦後の演劇界に深く関わったお方です。1950年代末頃から演劇を含む文化領域で様々な試みが為され始めました。古典、前衛を問わず、様々な芸術家が密に交わり合い、影響を与え合ったのがこの時代の特長です。万作先生の芸の深みは、そういった若い頃の交流からも生み出されているでしょうね。
で、野村万作先生、それにご子息の野村萬斎さんの公演日程は、以下の『万作の会』のHPで確認できます。
http://www.mansaku.co.jp/index.html
お二人で尋常ではない数の舞台を上演しておられることがわかると思います。能・狂言といった伝統芸能についてはおっとりとしたイメージがあり、左団扇で優雅に暮らしていると思っている方も多いですが、ぜんぜんそんなことはありません。皆さん非常に忙しく働いておられる。舞台だけでなく、シンポジウムやレクチャーなど、伝統芸能の普及活動にも熱心に取り組んでおられる。次の舞台のために稽古もしなくてはならず、弟子の指導やそのほかのお仕事もおありなので、大変な労働であり忙しさです。頭が下がります。
また狂言の楽しみ方は様々です。万作一座の狂言だけを楽しむこともできますし、能との舞台で楽しむことがもできます。落語とのカップリングもあります。また万作先生の野村家は和泉流ですが、芸風が少し違う大蔵流の茂山家一座との共演舞台もあります。
これは石川の実感ですが、ある程度の年齢になれば、予備知識がなくても能・狂言の舞台を見て、ああなるほどと思えるようなところがあります。特に狂言は、役者がほとんど素で舞台に立つので緊張感が高いです。また名人の舞台というものは、一度でも見ると目に焼き付くものです。
■ Interview of gold fishes 第22回 野村万作インタビュー『狂言はまず美しく、そして面白く、可笑しく』(中編) 縦書版 ■
■ Interview of gold fishes 第22回 野村万作インタビュー『狂言はまず美しく、そして面白く、可笑しく』(中編) 横書版 ■
■ 第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第05回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
■ 予測できない天災に備えておきませうね ■