鶴山裕司さんの写真批評『No.013 『荒木経惟 写狂老人A』展――真理は人を自由にする』をアップしましたぁ。荒木経惟さんは鶴山さんの激愛の写真家のようです。ただま、創作者の場合、単に好きというのでは物足りない。その表現あるいは表現者の何が心を捉えるのかをはっきりさせた方が、作家の創作に役立ちます。
また荒木さんは、いつだって写真が映し出す真ではなく、写真という表現の真理に忠実だ。荒木さんは原理的にアルバム作家だと思うが、誤解を招くような言い方をあえてすれば、彼はポルノ写真家で猥褻写真家でもある。写真が登場した時に何が起こったか考えてみれば当然のことだ。写真はまず近しい人々の写真を写し、すぐにポルノ写真が生まれた。隠されたなにかを淫靡な形で暴こうとしたのである。それを荒木さんはあっけらかんと行う。写真という表現の真理はそこを避けて通れないのだ。乱暴な言い方をすれば、写真が崇高な芸術などであるはずがない。それはまず何よりもアルバムとポルノである。荒木さんはいつだって写真の原理に忠実なのだ。
鶴山裕司
荒木さんの写真原理主義というべき姿勢が鶴山さんを惹きつけているようです。鶴山さんもまた文学の世界での原理的思考者だと石川は思いますが、荒木さんや唐十郎さんといった、先行する原理主義的表現者を的確に見つけてくるんだなぁ。後編に続くであります。
■ 鶴山裕司 写真批評『No.013 『荒木経惟 写狂老人A』展――真理は人を自由にする』 ■
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