Interview of gold fishes 第20回 筒井康隆『宙を行く創作の旅(上編)』をアップしましたぁ。筒井康隆先生についてはもう説明する必要もないですよね。日本のSF小説の大家であり、『時をかける少女』を始めとする大ベストセラーを連発した流行作家で、『虚人たち』を始めとする前衛文学作家でもあります。脚本家で演劇人でもいらっしゃる。
石川、筒井先生を心から尊敬しております。流行作家として数々の苦しみをお舐めになったことは、作品を読めばよくわかります。でも過ぎてみれば、先生は文学の世界で好き勝手おやりになった。現在も好き勝手できる数少ない作家であります。それは筒井先生が圧倒的な読者の支持を得ているからです。これは物凄く単純な原理です。しかし文学の世界で一番強力な原理でもあります。
よく知られているように、筒井先生はあれだけのヒットメーカーでありながら、直木賞などの賞に恵まれませんでした。しかしそれは今になれば、先生の前衛性に文壇がついていけなかったからだと総括してしまっていいと思います。有名賞を受賞しても、次の作品が売れなければ意味がない。数多くの読者を抱えているのが作家にとっての最高の栄誉です。
筒井先生からは学ぶべき点がたくさんあります。大衆文学に凝り固まっても、純文学に凝り固まっても活路は拓けません。特に現在はそういう時代です。とにかく読者を意識すること。誰に向けてどんな作品を書くのか、作家が強く意識しなければ絶対に生き残れません。かなり高いレベルになりますが、筒井先生的な作家のあり方は、若い作家にとっても一つの指標になると思います。じっくりインタビューをお楽しみください。
■ Interview of gold fishes 第20回 筒井康隆『宙を行く創作の旅(上編)』 縦書版 ■
■ Interview of gold fishes 第20回 筒井康隆『宙を行く創作の旅(上編)』 横書版 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項です。詳細は以下のイラストをクリックしてご確認ください。
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