長岡しおりさんの文芸誌時評『大衆文芸誌』『No.103 小説すばる 2017年02月号』をアップしましたぁ。長岡さんは、『なんで、小説すばるはこんなに分厚いんだろう。久しぶりに手にとって、それが最初に思い浮かんだことだった。(中略)その厚さが今、意味しているものはなんだろう、と考える。そういったところからしか読み解けない現在でもある』と書いておられます。
紙メディアの場合、雑誌の経済がそのページ数に反映されるのは当然です。現場の編集者はあまり気にしてないことが多いですが、上層部は収支バランスを見てページ数を指定してくる。増ページにする場合は売れる見込みがなきゃならないわけで、編集長が上層部にかけあったりします。また文芸誌では数人の編集者が手分けして原稿を揃えますから、必然的に枚数にうるさくなる。30枚と言ったら30枚なので、多くても足りなくても困る。まー現実には枚数キッチリとうるさく言われるのは若手・中堅作家で、大物作家には甘いです(爆)。ただ作家は枚数と締め切りを守る訓練をしなきゃならないのも確かだなぁ。
長岡さんはまた、『すばるは純文学の方も大衆誌の方も、いずれもサブカルチャー寄りであって、後発のオサレだったサブカルチャー文芸誌がバンバン消えていくなか、まず物理的に存在をアピールする必要があるかもしれない』と批評しておられます。『すばる』さんは純文学でも大衆文学でもあまり特徴がないように見えますが、とっても元気です。編集方針がうまくいっているということですね。もそっと独自の権威付けの方向に舵を切れば、紙メディアの文芸誌の中でチャンピオンになれるやもしれませぬぅ。
■ 長岡しおり 文芸誌時評 『No.103 小説すばる 2017年02月号』 ■
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