寅間心閑さんの『Ongaku & Bungaku by Kingyo』『No.032 ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング(London Calling)』をアップしましたぁ。ザ・クラッシュはジョー・ストラマーを中心としたイギリスの四人組パンクバンドです。1980年代によく聴いたといふイメージがあるのですが、活動期間は1976年から86年とけっこう古株バンドだったんですねぇ。
寅間さんはクラッシュのアルバム『ロンドン・コーリング(London Calling)』について、『私は本作をリアルタイムで聴いたわけではありません。既に「名盤」という称号を得ている状態で聴かなければならなかったのです。ええ、お察しの様にあまり良い出会いではありませんでした。パンクとは思えない多様な音楽性/内容だけでなく商業的成功も収めた名盤/形式にこだわらない真のパンク魂……等々。高い評価に包まれた、今風に言うならば「ハードル上げすぎ」の状況です』と批評しておられます。これはよくわかるなぁ。
ザ・クラッシュはそのヴィジュアルから言っても、歌詞の内容もパンクだったんですが、too popular だよなと感じさせるところがありました。意外に計算された曲作りや音作りをしていたと思います。そういふ意味ではセックス・ピストルズなどとはちょっと毛色が違っていた。ピストルズは今では伝説的バンドですが、音楽はひどかったなぁ(爆)。アルバム一枚で解散しちゃったわけですが、まああの状態で継続的に音楽が作れるわけがない。
1970年代から80年代に一時代を築いたバンドは、どこか醒めているように思います。熱狂の60年代が終わり、祭りの後に登場してきた若者のシラケのようなものが漂っていた。彼らはかつてのような無頼なロッカーを演じながら、かなり真摯かつ作為的に音楽を作り続けていたような気配です。ザ・クラッシュもそうだろうなぁ。意外と奥の深いバンドなのであります。
■ 寅間心閑 『Ongaku & Bungaku by Kingyo』『No.032 ザ・クラッシュ『ロンドン・コーリング(London Calling)』 ■
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