寅間心閑さんの『Ongaku & Bungaku by Kingyo』『No.031 ビョーク『ポスト(Post)』』をアップしましたぁ。ビョークさんは言わずと知れたアイスランドの歌姫といふか、小悪魔、ぢゃなくてまじ悪魔かもしれない素晴らしいシンガーライターです(爆)。このお方、ホントにボーダーレスです。あのラース・フォン・トリアーが撮った映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も皆さんの記憶に残っていることと思います。見た目は可愛い小動物的なのですが、ちっこい動物はちょ~攻撃的だったりするので皆さん気をつけませう(爆)。
寅間さんはビョークの音楽について、『ロックンロールが、ジャズが、ブルースが、パンクが、ファンクが、ハウスが、どうしようもなく輝いていた頃と同等の光束が存在しています』と書いておられます。また『彼女の声が主たる旋律を提示した瞬間、一気に楽曲全体が色づいていく感覚は、やはり独立/自立の印象を鮮やかに突き付けてきます』と批評しておられます。
文章は対象について語りながら、自ずから書き手の内面をも表現してしまふものです。寅間さんはミクスチャー的な音楽がお好きですね。そこには〝何かが決定的に終わった〟といふ感性的真理があり、また〝それを取り戻すにはどうすればよいのか〟といふ問いかけがあるように思います。
そのポイントがミクスチャーやボーダーレスにあるのは確かだと思います。詩人の吉岡実さんは『想像力は死んだ/創造せよ』と書いたそうです。創作者にまとわりついていた、十九世紀末から二十世紀後半までの、特権的知性や感性の時代は完全に終わったと石川も思います。過去の完全な脱構築によって新たな〝創造〟が行われる時代に移行したのではなひでせうか。
■ 寅間心閑 『Ongaku & Bungaku by Kingyo』『No.031 ビョーク『ポスト(Post)』』 ■
■ 第04回 金魚屋新人賞(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)応募要項 ■
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