ラモーナ・ツァラヌさんの連載エセー『交差する物語』『No.015 ヨーロッパの女がズボンをはいている訳』をアップしましたぁ。ヨーロッパの女性はあまりスカートやワンピースを着ないみたいですね。ラモーナさんはその理由を「男女同権にまつわる問題はヨーロッパの各国で大きなテーマになっている。・・・ドイツをはじめ各国で男女不平等を是正する動きが生じた。しかし男女平等を推進することで、女性が男性化することになるとは多分誰も予想していなかっただろう」と分析しておられます。
男性中心社会は世界中で根強く残っていますが、欧米諸国では女性の社会進出がかなり進んでいます。ただそれにはある種の代償(犠牲)のようなものが必要で、ラモーナさんが書いておられるように、女性は「心の奥底で「男」にならないと何もできない、というような考え方をするようになってしまったのかもしれない。・・・「男」になる姿勢は先ず精神的な行為だが、その精神がやがて外見(服装)に出てくるようになってしまった」といふことがあるのかもしれません。日本の場合、女性の社会進出は欧米に比べてまだまだですが。
不肖・石川、もう20年くらい前ですが、あるアメリカ女子が皮肉な感じで〝Japanese girls always say, “Cute, Cute, Cute”.〟と言ったのを覚えています。でも現在は世界中で日本のおにゃの子たちの〝かわいい文化〟がウケているやうです。日本女子のおしゃれが先進的なのかもしれませんし、もしかすると欧米での男女同権努力が一段落して、欧米女子たちが「そろそろオシャレすっか。日本の女子は楽しそうだもんな」と考え始めたからかもしれません。どちゃらが進んでいるとも一概には言えませんなぁ(爆)。
■ ラモーナ・ツァラヌ 連載エセー 『交差する物語』『No.015 ヨーロッパの女がズボンをはいている訳』 ■