田山了一さんのTVバラエティ批評『 No.027 新チューボーですよ』をアップしましたぁ。『堺正章の長寿料理番組である。店のメニューにあるようなポピュラーな料理を堺正章とアシスタント、ゲストの三者で拵える。中心になるのは堺正章で、ゲストが試食の上、出来栄えに星を付ける』と、田山さんが書いておられるとおりのお料理バラエティです。
不肖・石川はごくごく平均的なテレビウォッチャーだと思いますが、『チューボーですよ』はけっこう見てるなぁ。理由は考えたことがなかったな。田山さんは『長年、この番組を続けている堺正章が腕を上げた面はあるには違いないのだが、それをあまり感じさせないのが番組の一貫したコンセプトであろう。堺正章がいつも大わらわでフライパンを持ち上げようとしているところや、調味料を足しながら叫んでいるイメージがある』と観察しておられます。確かに堺さんのテンションはぜんぜん変わってないな。
先日、『笑っていいとも』が今年三月で打ち切りになることが発表されました。大衆の支持、つまり視聴率が下がったことが一番の原因でしょうね。石川ももちろん大衆の一人ですが、打ち切りと聞いて、『そーいえば最近、笑っていいともめったに見ないな』と思ってしまった。もしかしたら少なくとも『笑っていいとも』でのタモリさんのテンションは落ちていたのかもしれません。『笑っていいとも』は32年続いて、『チューボーですよ』は20年目ですが。
田山さんは『世の中のものは、中心的な存在と、行き過ぎてゆくもので出来ている。始まったときから今日に至るまで、「チューボーですよ」の内容も雰囲気も、驚くほど変わっていない』と書いておられますが、そうかもしれない。偉大なるマンネリズムですね。同じことを続けるのもノウハウと力が試されるのだなぁ。考えさせられましたぁ。
■ 田山了一 TVバラエティ批評 『 No.027 新チューボーですよ』 ■