池田浩さんの文芸誌批評 『No.003 小説TRIPPER 2012秋号』 をアップしましたぁ。特集は 『ライトノベル最前線』 であります。ラノベって、日本語では軽~い小説ってくらいの意味なんですが、やっぱ横文字を使われると、なにかいわくいいたげな感じが生じていますね。ホントに従来の小説を軽くしただけなのか、それとも別の意味 (意義) があるのかってことであります。まあ、そういうところを本来は特集で掘り下げたいってことだと思います。
しっかしまあ、この手の議論は昔からあったわけです。優れた大衆小説は純文学に近づき、その逆も真である、と。ラノベも原理としては同じはずです。ただちょっとだけビジネス志向が強いかな。出版不況が長く続いていますから、出版社はなんでもいいから当てなければならないのは当然です。ラノベと時代小説なんかは稼ぎ頭なんでしょうねぇ。
たいていの人が一度読んだだけでわかるはっきりしたストーリーがあって、事件が起こり、それが200~300枚くらいで解決する。事件は男女間の恋愛か親子、金にまつわるものである。この命題を小学校低学年から読めるように小説化せよ、ってのがラノベ制作要項だと思います。三浦俊彦さんならもっと上手くまとめてくれるかな。あるいはここからでもオロチ物語が始まるんでしょうか (笑)。不肖・石川、ラノベビジネスの商業規模の実態と、ラノベを卒業した読者の読者実態が知りたいですぅ。
■ 池田浩 文芸誌批評 『No.003 小説TRIPPER 2012秋号』 ■